RN9-081|公共・倫理 対策問題
情報通信技術を利用できる人とできない人との間に生じる格差を指すデジタル・デバイドについての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
年齢・所得・地域などの違いによって情報や機会の入手に差が生まれ、既存の社会的格差をさらに拡大するおそれがあるため、利用環境の整備や教育による是正が課題となる
この問題のポイント
デジタル・デバイドの発生要因と、格差の拡大につながるという問題性、是正の必要性までを理解しているかを問う。
解説
デジタル・デバイド(情報格差)とは、パソコンやインターネットなどの情報通信技術(ICT)を利用できる人とできない人との間に生じる格差である。
格差は複数の要因で生まれる。年齢(高齢者は機器の操作に不慣れなことが多い)、所得(機器や通信費の負担能力)、地域(通信基盤の整備状況)、障害の有無、そして国と国との間の格差もある。
問題なのは、行政手続・就職・教育・防災情報など生活に不可欠なサービスがオンライン化するほど、ICTを使えないことが情報や機会そのものからの排除につながり、既存の経済的・社会的格差をさらに拡大しかねない点である。
このため、通信基盤の整備、公共サービスにおける複数の手段の確保、高齢者向けの講習などの情報教育、誰もが使いやすい機器の設計といった是正の取り組みが求められる。誰一人取り残さない情報社会の実現が課題である。
ひっかけポイント
機器の性能差の話にすり替える誤答が定番。人と人との間の利用機会・能力の格差であり、社会的格差と結びつく点が核心。
選択肢の確認
①「情報化が進めば格差は自然に消滅するので、政策的な対応は必要ないとされている」
❌ 誤り。
誤答理由: サービスのオンライン化が進むほど格差の影響はむしろ深刻になりうるため、基盤整備や情報教育などの政策的対応が必要とされている。
②「年齢・所得・地域などの違いによって情報や機会の入手に差が生まれ、既存の社会的格差をさらに拡大するおそれがあるため、利用環境の整備や教育による是正が課題となる」
✅ 正しい。
正解。デジタル・デバイドは年齢・所得・地域などにより情報や機会の入手に差が生じる問題であり、既存の格差を拡大しかねないため、環境整備や教育による是正が課題となる。
③「情報機器の性能の差を指す言葉であり、人間の間の格差とは関係がない」
❌ 誤り。
誤答理由: デジタル・デバイドは機器の性能差ではなく、人々の間の利用機会・能力の格差を指す概念である。
④「デジタル・デバイドは若い世代の内部でのみ生じ、高齢者や所得、地域の違いとは無関係である」
❌ 誤り。
誤答理由: 格差は高齢層と若年層の間、所得階層間、都市と地方の間、国家間など様々な次元で生じており、若い世代の内部に限られるという説明は誤りである。
覚えるポイント
- デジタル・デバイドはICT利用をめぐる人々の格差
- 年齢・所得・地域・国家間など複数の要因で生じる
- 既存の格差を拡大するため是正策が必要
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。