RN9-080|公共・倫理 対策問題
災害時にSNSで「動物園からライオンが逃げた」という画像付きの投稿が拡散した。メディアリテラシーの観点から最も適切な行動はどれか。
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正解: 3
正解
発信元や公的機関の情報と照らし合わせて真偽を確かめ、確認できない情報は拡散しない
この問題のポイント
メディアリテラシーの実践的な判断を事例で問う。真偽の確認と安易な拡散の抑制という行動の型が問われる。
解説
事例は、実際の災害時に拡散したデマをもとにしている。メディアリテラシーとは、メディアの情報を鵜呑みにせず批判的に読み解き、主体的に活用し、自らも責任をもって発信する能力である。
災害時には不安が高まり、善意からのデマ拡散が起こりやすい。画像や動画は加工・流用が容易であり(近年は生成AIによる偽画像も現れている)、画像付きだから真実だとは限らない。また拡散数の多さは情報の正しさを保証しない。
適切な行動は、発信元は信頼できるか、公的機関や報道など複数の情報源で確認できるか、いつどこの情報かを確かめることであり、真偽の確認できない情報は拡散しないことである。デマの拡散に加担すれば、自分も加害者になりうる。情報の受け手であると同時に発信者でもあるSNS時代には、一人ひとりのこの姿勢が社会の混乱を防ぐ鍵になる。
ひっかけポイント
善意の速報や画像への信頼を正当化する選択肢が定番のひっかけ。確認できないものは広めないが情報倫理の基本行動である。
選択肢の確認
①「拡散されている件数が多い情報ほど信頼できるので、拡散数だけを見て転送を判断する」
❌ 誤り。
誤答理由: 拡散数の多さは情報の正しさを保証しない。多く拡散されたデマは実際に数多く存在する。
②「情報の真偽を自分で考える必要はなく、目にした情報はすべて信じるか、すべて無視するかのどちらかにする」
❌ 誤り。
誤答理由: メディアリテラシーは情報を鵜呑みにも全否定にもせず、批判的に吟味して判断する能力であり、思考の放棄はその正反対である。
③「発信元や公的機関の情報と照らし合わせて真偽を確かめ、確認できない情報は拡散しない」
✅ 正しい。
正解。発信元の確認と公的機関など複数の情報源との照合で真偽を確かめ、確認できない情報は拡散しないことが、メディアリテラシーに基づく適切な行動である。
④「画像が付いている以上は真実に違いないので、一刻も早く多くの人に転送して知らせる」
❌ 誤り。
誤答理由: 画像は加工や流用が容易であり、画像付きであることは真実の保証にならない。善意の転送がデマの拡散に加担することもある。
覚えるポイント
- メディアリテラシーは批判的に読み解き活用する能力
- 発信元と複数の情報源で真偽を確認する
- 確認できない情報は拡散しない
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。