RN9-079公共・倫理 対策問題

倫理D 現代の諸課題と倫理(3) 情報社会の倫理

知的財産権のうち著作権についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

著作権は作品を創作した時点で自動的に発生し、登録などの手続きを必要としないが、他人の著作物の利用には原則として権利者の許諾が必要である

この問題のポイント

著作権の無方式主義(創作と同時に発生)と、産業財産権(出願・登録が必要)との違いを区別できるかを問う。

解説

知的財産権は、人間の知的な創作活動の成果を保護する権利の総称である。大きく、文化的な創作を保護する著作権と、発明(特許権)・考案・デザイン(意匠権)・商標などを保護する産業財産権に分かれる。
著作権は、小説・音楽・絵画・写真・プログラムなどの著作物を、創作した時点で自動的に保護する。特許庁への出願・登録を要する産業財産権と異なり、手続きを必要としない(無方式主義)。保護期間は原則として著作者の死後70年である。
他人の著作物を利用するには原則として権利者の許諾が必要であり、無断の複製・アップロードは著作権侵害となる。ただし、私的使用のための複製や、出所を明示した正当な引用など、例外的に許諾なく利用できる場合が定められている。インターネット上の作品にも当然著作権は及ぶので、SNSでの安易な転載にも注意が必要である。

ひっかけポイント
出願・登録が必要な特許権と、無方式で発生する著作権の混同が定番。ネット上の作品は自由に使えるという誤解も頻出。

選択肢の確認

①「インターネット上に公開された作品には著作権が及ばないため、誰でも自由に複製して販売できる」
誤り。
誤答理由: インターネット上の作品にも著作権は及び、無断の複製・販売は著作権侵害となる。

②「著作権は著作者の死亡と同時に消滅するため、死後はすべての作品を自由に利用できる」
誤り。
誤答理由: 著作権の保護期間は原則として著作者の死後70年まで存続し、死亡と同時に消滅するわけではない。

③「著作権は作品を創作した時点で自動的に発生し、登録などの手続きを必要としないが、他人の著作物の利用には原則として権利者の許諾が必要である」
正しい。
正解。著作権は創作と同時に自動的に発生する無方式主義をとり、登録は不要である。他人の著作物の利用には原則として権利者の許諾が必要となる。

④「著作権は特許庁に出願して登録されなければ一切発生しない」
誤り。
誤答理由: 出願・登録を要するのは特許権など産業財産権であり、著作権は手続きなしに発生する。両者の混同が定番の誤りである。

覚えるポイント

  • 著作権は創作と同時に発生(無方式主義)
  • 保護期間は原則著作者の死後70年
  • 私的使用の複製や引用は例外的に許諾不要

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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