RN9-078|公共・倫理 対策問題
AIの判断と人間の責任の関係についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
AIの判断は学習データや設計に由来する以上、AIの利用がもたらした結果については開発者・提供者・利用者といった人間の側が責任を負うべきだと考えられている
この問題のポイント
AI利用における責任の所在を問う。AIは責任の主体になれず、人間の側が責任を引き受けるという原則が核心。
解説
自動運転車の事故や、AIによる誤った判断で不利益を受ける人が出たとき、誰が責任を負うのかは情報社会の倫理の中心的な問題である。
AIは自ら学習して判断しているように見えるが、その判断は人間が与えた学習データと設計に由来する。またAIは、責任を引き受け、罰を受け、被害を償う人格的な主体ではない。したがって、AIの利用がもたらした結果については、開発者・サービス提供者・利用者など関わった人間が、それぞれの関与に応じて責任を負うべきだと考えられている。
国内外のAI倫理の指針が、人間がAIを道具として使いこなし最終判断を人間が保持する人間中心の原則や、判断根拠の説明責任を掲げるのはこのためである。責任の空白を作らないために、開発段階からの安全性の確保、利用のルールづくり、被害救済の仕組みの整備が求められている。
ひっかけポイント
AI自身が責任を負うという選択肢が定番の誤り。AIは責任主体ではなく、人間の側の責任と最終判断が原則である。
選択肢の確認
①「AIは自ら考えて判断しているのだから、その結果の責任はAI自身が負い、人間は一切責任を負わないと考えられている」
❌ 誤り。
誤答理由: AIは罰を受け被害を償う人格的主体ではないため、AI自身が責任を負い人間は免責されるという考え方は責任の空白を生む誤りである。
②「AIの判断は常に人間の判断より正しいので、人間がAIの結論を検証したり覆したりしてはならないと考えられている」
❌ 誤り。
誤答理由: AIの判断には誤りやバイアスがありうるため、人間による検証と最終判断の保持(人間中心の原則)が求められている。
③「AIに関わる責任の問題は技術の進歩によって自然に消滅するので、あらかじめルールを考える必要はないとされている」
❌ 誤り。
誤答理由: 責任やルールの問題は技術の進歩だけでは解決せず、開発段階からの安全確保や利用ルールの整備が必要だとされている。
④「AIの判断は学習データや設計に由来する以上、AIの利用がもたらした結果については開発者・提供者・利用者といった人間の側が責任を負うべきだと考えられている」
✅ 正しい。
正解。AIの判断は人間が与えたデータと設計に由来し、AI自身は責任主体になれないため、開発者・提供者・利用者ら人間の側が関与に応じて責任を負うべきだとされる。
覚えるポイント
- AIは責任を引き受けられる人格的主体ではない
- 開発者・提供者・利用者が関与に応じて責任を負う
- 人間中心と説明責任がAI利用の基本原則
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。