RN7-017公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(2) 鎌倉仏教

親鸞の生き方と著作についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

流罪ののち非僧非俗と称して肉食妻帯をあえて行い、主著『教行信証』で他力の信仰を体系化した

この問題のポイント

非僧非俗という親鸞の生き方と、『教行信証』(親鸞)・『歎異抄』(唯円)の区別を問う問題。

解説

親鸞は、専修念仏への弾圧(承元の法難)で師の法然が讃岐へ、自らは越後へ流罪となった際、僧籍を剥奪された。以後親鸞は非僧非俗、すなわち僧でもなく俗人でもない者と自称し、公然と肉食妻帯の生活を送った。
これは堕落ではなく、戒律を守れない煩悩具足の凡夫であるという自覚に立ち、あえて在家の生活のただ中で阿弥陀仏の救いを生きるという、他力信仰の徹底の表現であった。愚かな身という意味を込めて愚禿(ぐとく)親鸞とも名のった。赦免後は関東の農民たちの間で布教し、主著**『教行信証』で浄土の真実の教えを体系化した。その教えは後に浄土真宗と呼ばれる教団に発展する。
なお
『歎異抄』は、親鸞の死後、弟子の唯円**が師の言葉を書きとめ、教えと異なる説を嘆いて著したものである。

ひっかけポイント
『歎異抄』を親鸞自身の著作とする誤りが最頻出。親鸞の主著は『教行信証』。遊行と念仏札の配布(賦算)は時宗の一遍の事績である。

選択肢の確認

①「流罪ののち非僧非俗と称して肉食妻帯をあえて行い、主著『教行信証』で他力の信仰を体系化した」
正しい。
正解。親鸞は流罪後に非僧非俗と称して肉食妻帯をあえて行い、主著『教行信証』で他力の信仰を体系化した。

②「生涯厳格に戒律を守り、僧として妻帯を厳しく禁じる立場を貫いた」
誤り。
誤答理由: 親鸞は戒律を守れない凡夫の自覚からあえて肉食妻帯の生活を送ったのであり、厳格な戒律主義・妻帯禁止は事実と逆である。

③「『歎異抄』を自ら著して、弟子たちの異義を正した」
誤り。
誤答理由: 『歎異抄』は親鸞の死後に弟子の唯円が師の言葉を伝えて異義を嘆いた書であり、親鸞自身の著作ではない。

④「諸国を遊行して念仏の札を配り、時宗を開いた」
誤り。
誤答理由: 遊行して念仏札を配り時宗を開いたのは一遍であり、親鸞の事績ではない。

覚えるポイント

  • 非僧非俗と称し肉食妻帯をあえて実践
  • 主著は『教行信証』、教団は後の浄土真宗
  • 『歎異抄』は弟子の唯円の編

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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