RN7-027公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(2) 鎌倉仏教

法然と親鸞の思想の関係について述べた文として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

法然は念仏という易行を選び取る他力の教えを確立し、親鸞は信心までも仏のはたらきとみる絶対他力へとその教えを徹底させた

この問題のポイント

法然から親鸞への他力思想の深化・徹底という関係を捉えられるかを問う問題。

解説

親鸞は生涯、法然の弟子であることを自任し、「たとひ法然聖人にすかされまゐらせて、地獄におちたりとも、さらに後悔すべからず」(『歎異抄』・要旨)とまで語った。両者の関係は対立ではなく、他力思想の徹底として捉えられる。
法然は、数ある行の中から称名念仏を選び取り、それに専念する専修念仏を説いた。ここでは、念仏を「唱える」という人間の側の実践が救いへの道とされている。
親鸞はこれをさらに推し進め、念仏を唱えることも、阿弥陀仏を信じる信心そのものも、すべて阿弥陀仏の本願のはたらきによるとした(絶対他力)。人間の側に救いの条件は何ひとつ残されず、念仏は救われたことへの報恩感謝の行となる。悪人正機の思想も、この徹底した他力の帰結である。
師の教えの核心を受け継ぎ、それを極限まで深めたところに親鸞の位置がある。

ひっかけポイント
親鸞を法然の批判者・自力主義者とする記述は誤り。両者はともに他力の系譜で、違いは徹底の度合いにある。題目(唱題)は日蓮であり宗派の混同にも注意。

選択肢の確認

①「親鸞は師の法然の他力の教えを批判し、自力の修行による成仏を説いた」
誤り。
誤答理由: 親鸞は生涯法然の弟子であることを自任しており、師を批判して自力の成仏を説いたという理解は正反対である。

②「法然が絶対他力を説いたのに対し、親鸞は自力と他力を折衷する立場をとった」
誤り。
誤答理由: 絶対他力へ徹底させたのは親鸞の側であり、法然と親鸞の位置づけが逆である。折衷ではなく徹底の関係である。

③「法然と親鸞は、ともに法華経の題目を唱えることを勧めた点で共通する」
誤り。
誤答理由: 法然・親鸞が唱えたのは阿弥陀仏の名号(念仏)であり、法華経の題目(唱題)を勧めたのは日蓮である。

④「法然は念仏という易行を選び取る他力の教えを確立し、親鸞は信心までも仏のはたらきとみる絶対他力へとその教えを徹底させた」
正しい。
正解。法然は念仏という易行を選ぶ他力の教えを確立し、親鸞は信心までも仏のはたらきとみる絶対他力へ徹底させた。

覚えるポイント

  • 法然=専修念仏の確立(他力)
  • 親鸞=信心も仏から賜る絶対他力へ徹底
  • 対立ではなく深化の関係

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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