RN7-026公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(2) 鎌倉仏教

臨済宗と曹洞宗の対比として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

臨済宗は公案を用いる禅風で幕府の保護を受けて発展し、曹洞宗は只管打坐を旨として権力を離れ地方で修行に徹した

この問題のポイント

公案の臨済・只管打坐の曹洞という修行法の違いと、権力との距離の違いを対で問う問題。

解説

同じ禅宗でも、栄西の臨済宗と道元の曹洞宗は対照的な性格を持つ。
修行法の面では、臨済宗は坐禅とともに、師が弟子に与える公案という難問との格闘を通じて悟りをめざす(看話禅)。これに対し曹洞宗は、公案に頼らず、ただひたすら坐り抜く只管打坐に徹する(黙照禅)。
権力との関係でも対照的である。栄西は『興禅護国論』で禅の護国的意義を説き、臨済宗は鎌倉幕府や朝廷の保護を受けて京都・鎌倉の五山を中心に発展し、武家文化(水墨画・茶の湯など)の母体となった。一方の道元は名利を退けて権力への接近を避け、越前の永平寺で厳格な出家修行に徹した。曹洞宗はその後、地方の武士や民衆の間に広まっていった。
「公案と保護の臨済、只管打坐と山中の曹洞」という対で整理するとよい。

ひっかけポイント
修行法(公案か只管打坐か)と権力との距離(保護か隠棲か)の両方を入れ替える選択肢が定番。二つの軸をセットで覚えることが対策になる。

選択肢の確認

①「臨済宗は公案を用いる禅風で幕府の保護を受けて発展し、曹洞宗は只管打坐を旨として権力を離れ地方で修行に徹した」
正しい。
正解。臨済宗は公案を用いる禅風で幕府の保護を受けて発展し、曹洞宗は只管打坐に徹して権力を離れ地方に広まった。

②「臨済宗は只管打坐を旨とし、曹洞宗は公案を用いる禅風で幕府と結びついた」
誤り。
誤答理由: 修行法と権力との関係が両方とも逆である。公案と幕府の保護は臨済宗、只管打坐と権力からの距離は曹洞宗の特徴である。

③「臨済宗も曹洞宗も、念仏を唱えることを修行の中心に据えた点で共通する」
誤り。
誤答理由: 臨済宗も曹洞宗も坐禅を修行の中心とする禅宗であり、念仏を修行の中心に据えたのは浄土教系の宗派である。

④「臨済宗は在家の民衆のみを対象とし、曹洞宗は貴族のみを対象とした」
誤り。
誤答理由: 臨済宗はむしろ幕府・朝廷など権力層と結びつき、曹洞宗は地方の武士や民衆に広まった。対象の記述が実態と合わない。

覚えるポイント

  • 臨済=公案・幕府の保護・五山
  • 曹洞=只管打坐・権力を離れ永平寺
  • 禅は武家文化の形成にも影響

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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