RN7-019公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(2) 鎌倉仏教

臨済宗を日本に伝えた栄西についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

宋から禅を伝えて臨済宗を開き、『興禅護国論』で禅が国家の興隆に役立つと説いて、幕府の保護を受けた

この問題のポイント

栄西=臨済宗・『興禅護国論』・幕府の保護という組合せを、道元・日蓮と区別できるかを問う問題。

解説

栄西(1141〜1215年)は二度宋に渡って禅を学び、帰国後に臨済宗を開いた。
旧仏教側から禅への非難が起こると、『興禅護国論』を著し、禅は戒律を重んじる正しい仏法であり、禅の興隆こそが国家の護持につながると説いて反論した。栄西は朝廷や鎌倉幕府との結びつきを深め、幕府の保護のもとで京都に建仁寺、鎌倉に寿福寺を開いた。以後、臨済宗は幕府権力と結びついて発展し、武士の精神文化に大きな影響を与えた。
臨済宗の修行では、坐禅とともに、師から与えられる公案(理屈では解けない問題)に取り組み、悟りへの飛躍をめざす点に特徴がある。
また栄西は宋から茶の種を持ち帰り、『喫茶養生記』を著して茶の効用を説いたことでも知られる。

ひっかけポイント
権力を避けて永平寺に拠った道元との対比が定番の出題点。『立正安国論』は日蓮の著作で、『興禅護国論』と書名が似ているため入れ替えに注意。

選択肢の確認

①「『立正安国論』を幕府に提出して、法華経による国家の安泰を訴えた」
誤り。
誤答理由: 『立正安国論』を幕府に提出したのは日蓮である。『興禅護国論』と書名が似ているが著者が異なる。

②「念仏の教えを禅より優れたものとして、坐禅を捨てて念仏に専念した」
誤り。
誤答理由: 栄西は禅を伝えた僧であり、坐禅を捨てて念仏に専念した事実はない。

③「宋から禅を伝えて臨済宗を開き、『興禅護国論』で禅が国家の興隆に役立つと説いて、幕府の保護を受けた」
正しい。
正解。栄西は宋から禅を伝えて臨済宗を開き、『興禅護国論』で禅の護国的意義を説いて幕府の保護を受けた。

④「権力との結びつきを避けて越前に永平寺を開き、ひたすら坐禅する只管打坐を説いた」
誤り。
誤答理由: 権力を避けて越前に永平寺を開き只管打坐を説いたのは道元であり、幕府と結びついた栄西とは対照的である。

覚えるポイント

  • 栄西=臨済宗・『興禅護国論』
  • 幕府の保護を受け建仁寺・寿福寺を開く
  • 公案を用いる禅風、『喫茶養生記』も著す

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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