RN7-018|公共・倫理 対策問題
時宗を開いた一遍についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
全国を遊行して念仏の札を配り、踊念仏によって民衆に念仏を広め、捨聖と呼ばれた
この問題のポイント
一遍=時宗・遊行・踊念仏・捨聖という組合せを、空也・法然と区別できるかを問う問題。
解説
一遍(1239〜89年)は時宗の開祖である。
一遍は、信じる心の有無や浄・不浄さえ問わず、念仏の名号そのものに救う力があるとして、「南無阿弥陀仏」と記した念仏の札を出会う人すべてに配った(賦算)。また、念仏の喜びを全身で表す踊念仏を通じて、文字を知らない民衆にも念仏を広めた。
家も寺も財産も、一切の執着を捨てて生涯を遊行(諸国をめぐる布教の旅)に徹したことから、捨聖(すてひじり)と呼ばれた。臨終に際しては所持していた書物を焼き捨てたと伝えられ、その徹底した捨の生き方が特徴である。
平安中期に市中で念仏を勧めた空也の系譜を汲むともされるが、空也は平安時代の市聖、一遍は鎌倉時代の捨聖として区別する。
ひっかけポイント
空也(平安・市聖)との混同が最頻出。『選択本願念仏集』は法然の著作。一遍は「時宗・遊行・賦算・踊念仏・捨聖」のセットで覚える。
選択肢の確認
①「平安時代中期に京の市中で念仏を勧め、市聖と呼ばれた」
❌ 誤り。
誤答理由: 平安中期に市中で念仏を勧めて市聖と呼ばれたのは空也であり、鎌倉時代の一遍とは時代が異なる。
②「『選択本願念仏集』を著して専修念仏の教えを理論化した」
❌ 誤り。
誤答理由: 『選択本願念仏集』は法然の著作であり、一遍の事績ではない。
③「比叡山で天台の教学を大成し、貴族に観想念仏を広めた」
❌ 誤り。
誤答理由: 比叡山で天台教学を担い貴族に観想念仏を広めたのは源信らの系譜であり、諸国を遊行した一遍の活動とは異なる。
④「全国を遊行して念仏の札を配り、踊念仏によって民衆に念仏を広め、捨聖と呼ばれた」
✅ 正しい。
正解。一遍は全国を遊行して念仏札を配り(賦算)、踊念仏で民衆に念仏を広め、一切を捨てた生き方から捨聖と呼ばれた。
覚えるポイント
- 一遍=時宗・遊行・踊念仏・捨聖
- 念仏札を配る賦算で万人に念仏を勧めた
- すべてを捨てる生き方を貫いた
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。