RN7-008公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(1) 古代日本の思想と仏教受容

真言宗を開いた空海の思想の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

身・口・意の三密の行によって大日如来と一体化し、この身のままで仏となる即身成仏を説いた

この問題のポイント

空海の密教思想の核心である三密と即身成仏、大日如来の組合せを問う問題。

解説

空海(774〜835年)は唐で密教を学び、帰国後に真言宗を開いて高野山金剛峯寺を拠点とした。
密教では、宇宙の根源仏である大日如来がこの世界のすべてに現れているとされる。空海は、手に印契を結ぶ身密、口に真言を唱える口密、心に仏を念じる意密という三密の行を修めることで、行者は大日如来と一体化し、死後ではなく現世のこの身のままで仏となる即身成仏が可能であると説いた。
若き日の著作**『三教指帰』では儒教・道教・仏教を比較して仏教の優位を論じ、また庶民教育の学校である綜芸種智院**を設けるなど、宗教・文化の両面で大きな足跡を残した。書や土木事業でも知られ、弘法大師として広く信仰された。

ひっかけポイント
専修念仏は法然、唱題は日蓮の教えで、鎌倉仏教との入れ替えが定番。空海の成仏は「死後」ではなく「この身のまま」である点も判別点になる。

選択肢の確認

①「身・口・意の三密の行によって大日如来と一体化し、この身のままで仏となる即身成仏を説いた」
正しい。
正解。空海は身・口・意の三密の行によって大日如来と一体化し、この身のままで仏となる即身成仏を説いた。

②「阿弥陀仏の名号をひたすら唱える専修念仏によって極楽往生できると説いた」
誤り。
誤答理由: 専修念仏は鎌倉時代の法然の教えであり、空海の密教の行とはまったく異なる。

③「法華経の題目を唱えることで国家も個人も救われると説いた」
誤り。
誤答理由: 法華経の題目による救いは日蓮の教えであり、大日如来を本尊とする空海の真言密教とは別である。

④「経典の学習を排し、師から弟子への以心伝心のみを重んじた」
誤り。
誤答理由: 空海は経典・学問を重んじ『三教指帰』などの著作も多い。以心伝心のみを重んじるのは禅宗的な立場の誇張である。

覚えるポイント

  • 空海=真言宗・高野山金剛峯寺・大日如来
  • 三密(身・口・意)の行による即身成仏
  • 綜芸種智院で庶民教育も行った

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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