RN7-013|公共・倫理 対策問題
浄土宗を開いた法然の思想の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
阿弥陀仏の本願を信じ、ひたすら南無阿弥陀仏と口に唱える専修念仏によって、誰でも極楽往生できると説いた
この問題のポイント
法然の専修念仏の内容を問う問題。「口に称える念仏のみを選び取る」という徹底が法然の核心である。
解説
法然(1133〜1212年)は比叡山で学んだのち、中国の善導の書に接して回心し、浄土宗を開いた。
法然によれば、末法の世の煩悩深い凡夫は、造寺造仏や学問修行といった自力の行(聖道門)では救われない。頼るべきは、すべての衆生を救うという阿弥陀仏の本願であり、その本願で選び取られた行が、口に「南無阿弥陀仏」と称える称名念仏である。ほかの一切の行を捨てて、ただひたすら念仏する。これが専修念仏であり、誰にでも実践できる易行であるからこそ万人に開かれた救いの道だとした。主著**『選択本願念仏集』**にその教えが示されている。
この教えは貴族から庶民まで広く受け入れられたが、旧仏教側の反発を招き、法然は讃岐に流罪となった(承元の法難)。
ひっかけポイント
只管打坐は道元、唱題は日蓮であり、行の入れ替えが定番。また法然の念仏は観想念仏ではなく口称の念仏で、「選び捨て、選び取る」選択の思想が特徴である。
選択肢の確認
①「阿弥陀仏の本願を信じ、ひたすら南無阿弥陀仏と口に唱える専修念仏によって、誰でも極楽往生できると説いた」
✅ 正しい。
正解。法然は阿弥陀仏の本願を信じ、南無阿弥陀仏と口に唱える専修念仏によって万人が往生できると説いた。
②「ひたすら坐禅に打ち込むことによってのみ悟りに至ることができると説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: ひたすら坐禅する只管打坐は道元の教えであり、念仏を選び取った法然の立場とは行が異なる。
③「南無妙法蓮華経の題目を唱えることによって救われると説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 南無妙法蓮華経の題目による救いは日蓮の教えであり、阿弥陀仏の名号を唱える法然の念仏とは異なる。
④「阿弥陀仏の姿を心に思い描く観想念仏を完成できる者だけが往生できると説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 法然の念仏は口に称える称名念仏であり、観想念仏の完成者だけが往生できるとする理解は法然の万人救済の教えと正反対である。
覚えるポイント
- 法然=浄土宗・専修念仏・『選択本願念仏集』
- 阿弥陀仏の本願に頼る他力・易行の道
- 承元の法難で讃岐に流罪
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。