KO3-022公共・倫理 対策問題

公共B 社会に参画する私たち(2) 政治的な主体となる私たち

圧力団体(利益集団)と政党の違いの説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

圧力団体は特定の利益の実現を目指して政治に働きかけるが、政党と異なり政権の獲得は目指さない

この問題のポイント

圧力団体と政党の機能の違いを問う問題。「政権獲得を目指すかどうか」が両者を分ける決定的な基準である。

解説

**圧力団体(利益集団)**とは、経営者団体・労働組合・農業団体・医師会など、特定の集団の利益を実現するために、政府・議会・政党に働きかける組織である。
政党との違いは明確である。

  • 政党:政権の獲得を目指し、国民全体に関わる総合的な政策(綱領)を掲げ、選挙に候補者を立て、結果への政治責任を負う
  • 圧力団体:政権は目指さず、自らの利益に関わる政策の実現を働きかけ、政治責任は負わない
    圧力団体は、選挙だけでは拾いきれない多様な利益を政治に伝える回路として機能する一方、資金力や組織力の大きい団体の声ばかりが通れば、政策がゆがむ危険もある。
    団体の存在自体は結社の自由の範囲で適法であり、禁止されてはいない。

ひっかけポイント
「政権獲得を目指す=政党」「目指さない=圧力団体」の基準を入れ替える選択肢が定番。圧力団体が違法だとする極端な選択肢も誤りである。

選択肢の確認

①「政党は特定の業界の利益だけを代表し、圧力団体は国民全体の利益を代表する」
誤り。
誤答理由: 対応が逆である。国民全体に関わる総合的政策を掲げるのが政党で、特定集団の利益を代表するのが圧力団体である。

②「圧力団体はすべて法律で禁止されている」
誤り。
誤答理由: 圧力団体の結成は結社の自由の範囲で適法であり、禁止されていない。経団連・連合・日本医師会などが実在の例である。

③「圧力団体は特定の利益の実現を目指して政治に働きかけるが、政党と異なり政権の獲得は目指さない」
正しい。
正解。圧力団体は特定の利益の実現を目指して政府や議会に働きかける集団で、政権獲得を目指さない点で政党と区別される。

④「圧力団体は選挙で候補者を立てて政権の獲得を目指す組織である」
誤り。
誤答理由: 候補者を立てて政権獲得を目指すのは政党の特徴である。圧力団体は政権を目指さず、政策への影響力行使にとどまる。

覚えるポイント

  • 圧力団体は特定利益の実現を目指し政権は目指さない
  • 政党は政権獲得と総合的政策、政治責任が特徴
  • 多様な利益の伝達と政策のゆがみの両面を持つ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

KO3-021KO3-023