KZ-R7H-02|公共・倫理 対策問題
表1の調査が扱う性別役割意識に関連する概念の知識として最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
性別による無意識の思い込みはアンコンシャス・バイアスと呼ばれ、社会的・文化的につくられた性差はジェンダーと呼ばれる
この問題のポイント
アンコンシャス・バイアスとジェンダーという二つの基本概念の定義を問う。「無意識」と「社会的・文化的」というキーワードが判断の軸になる。
解説
アンコンシャス・バイアスとは、本人が自覚しないままもっている、ものの見方の偏りや思い込みをいう。「男性は仕事、女性は家庭」といった性別役割についての無意識の思い込みは、採用や昇進、家庭内の役割分担などに影響を与え、男女間の格差を再生産する要因になるとされる。
これに対しジェンダーとは、生物学的な性差(セックス)と区別され、「男らしさ・女らしさ」のように社会的・文化的につくられた性差を指す概念である。
表1の調査は、こうした無意識の思い込みが男女とも幅広い年代に存在することを示しており、偏見が女性自身にも内面化されうることがわかる。
固定的な性別役割分担意識は法制度の整備だけで自動的に解消されるものではなく、意識の面からの見直しが課題となっている。
ひっかけポイント
アンコンシャス・バイアスの核心は「無自覚」であること。自覚的な差別意識と混同させる選択肢や、ジェンダーを生物学的性差とする選択肢が定番。
選択肢の確認
①「アンコンシャス・バイアスとは、本人がはっきりと自覚したうえで表明する差別意識のことをいう」
❌ 誤り。
アンコンシャス・バイアスの核心は本人が自覚していないことにある。自覚したうえで表明する差別意識という定義は正反対である。
②「「男は仕事、女は家庭」といった固定的な性別役割分担意識は、現在の日本では既に完全に解消されたとされている」
❌ 誤り。
表1が示すとおり固定的な性別役割分担意識は幅広い年代に残っており、完全に解消されたという記述は調査結果とも矛盾する。
③「性別による無意識の思い込みはアンコンシャス・バイアスと呼ばれ、社会的・文化的につくられた性差はジェンダーと呼ばれる」
✅ 正しい。
正解。無意識の思い込みがアンコンシャス・バイアス、社会的・文化的につくられた性差がジェンダーである。用語の対応が正確である。
④「ジェンダーとは、染色体などによって決まる生物学的な性差のみを指す概念である」
❌ 誤り。
ジェンダーは生物学的性差(セックス)と区別される社会的・文化的な性差の概念であり、生物学的性差のみを指すという定義は誤り。
覚えるポイント
- アンコンシャス・バイアスは無意識の思い込み
- ジェンダーは社会的・文化的につくられた性差
- 無意識の偏見は男女双方に内面化されうる
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。