RN4-005公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(3) キリスト教とイスラーム

イエスが説いた神の愛(アガペー)の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

善人にも悪人にも太陽を昇らせる神の愛のように、見返りを求めず無差別・無償に注がれる愛である

この問題のポイント

アガペーの性格を問う問題。ギリシア思想のエロースとの対比(上昇する愛と注がれる愛)で理解できているかがカギ。

解説

イエスが説いた神の愛は、ギリシア語でアガペーと呼ばれる。
その特徴は、相手の価値や資格を問わず、無差別・平等に、しかも無償で与えられる点にある。イエスは、神は「悪人の上にも善人の上にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせる」(要旨)と語り、神の愛が万人に注がれることを示した。
これと対比されるのが、プラトンの説いたエロースである。エロースは、不完全な人間が完全なもの(イデア)にあこがれて上昇していく愛であるのに対し、アガペーは完全な神から不完全な人間へ下降して注がれる愛である。
イエスは、この神の愛にならって、敵をも愛する敵への愛まで人間に求めた。ここに、報いを前提とする愛との決定的な違いがある。

ひっかけポイント
アガペー(無償・下降の愛)とエロース(あこがれ・上昇の愛)の入れ替えが最頻出。見返りを求める相互的な愛はどちらでもない。

選択肢の確認

①「自分に善くしてくれた者にだけ善で報いる、相互的な取引としての愛である」
誤り。
誤答理由: 見返りを前提とする相互的な愛は、イエスがそれを超えることを求めたもの。自分を愛する者を愛して何の報いがあろうかと説かれた。

②「血縁で結ばれた家族の間にのみ成り立つ自然な情愛である」
誤り。
誤答理由: 血縁の情愛に限られる愛ではなく、アガペーは家族や民族の枠を超えて万人に及ぶ。イエスは敵への愛まで説いた。

③「善人にも悪人にも太陽を昇らせる神の愛のように、見返りを求めず無差別・無償に注がれる愛である」
正しい。
正解。アガペーは善人にも悪人にも太陽を昇らせる神の愛のたとえが示すように、相手の価値を問わず無差別・無償に注がれる愛である。

④「価値あるもの・美しいものへのあこがれとして、より完全なものを求め上昇していく愛である」
誤り。
誤答理由: 完全なものへのあこがれとして上昇していく愛はプラトンの説いたエロースであり、神から人へ注がれるアガペーとは方向が逆である。

覚えるポイント

  • アガペー=無差別・無償の神の愛
  • エロース=完全なものへあこがれる上昇の愛
  • 神の愛にならう敵への愛まで説かれた

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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