RN4-009公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(3) キリスト教とイスラーム

パウロの信仰義認と三元徳についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

人は律法の行いによってではなく信仰によって義とされるとし、信仰・希望・愛を重んじた

この問題のポイント

信仰義認の内容と、キリスト教の三元徳を問う問題。「行いではなく信仰」という対比と、三元徳の中で愛が最も重要とされた点を押さえる。

解説

パウロは、人が神の前で正しい者と認められる(義とされる)のは、律法の行いを積み重ねることによってではなく、イエス・キリストへの信仰によると説いた。これを信仰義認という。
原罪を負う人間は、律法を完全に守ることができない。救いは人間の業績ではなく、キリストの贖罪を信じる信仰を通して、神の恵みとして与えられる。この考えは、のちの宗教改革でルターが「信仰のみ」として復興することになる。
またパウロは「いつまでも残るものは信仰と希望と愛、この三つである。その中で最も大いなるものはである」(要旨)と述べた。この三つはキリスト教の三元徳と呼ばれ、ギリシア以来の四元徳(知恵・勇気・節制・正義)と対比される。

ひっかけポイント
知恵・勇気・節制・正義はギリシアの四元徳で、三元徳(信仰・希望・愛)との入れ替えが定番。信仰義認は「行いによる義」の否定である。

選択肢の確認

①「人は快楽の計算によって義とされるとし、知恵・技術・富を重んじた」
誤り。
誤答理由: 快楽の計算はベンサムの功利主義の発想であり、パウロの信仰義認とも三元徳とも関係がない。

②「人は苦行の量に応じて義とされるとし、断食・不眠・沈黙を重んじた」
誤り。
誤答理由: 苦行の量に応じた義という考え方はパウロにはない。義認はあくまで神の恵みと信仰によるのであり、三元徳の内容も異なる。

③「人は律法の行いによってではなく信仰によって義とされるとし、信仰・希望・愛を重んじた」
正しい。
正解。パウロは人が義とされるのは律法の行いではなく信仰によるという信仰義認を説き、信仰・希望・愛の三元徳を重んじた。

④「人は律法を完全に実行することによってのみ義とされるとし、勇気・節制・正義を重んじた」
誤り。
誤答理由: 律法の完全な実行による義は信仰義認が否定した考え方であり、勇気・節制・正義はギリシア以来の四元徳の項目である。

覚えるポイント

  • 信仰義認=律法の行いではなく信仰によって義とされる
  • 三元徳は信仰・希望・愛、最大のものは愛
  • ギリシアの四元徳(知恵・勇気・節制・正義)と区別

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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