RN4-041|公共・倫理 対策問題
孔子の政治思想である徳治主義の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
為政者が自ら徳を修め、その感化によって民を治めるべきであり、法や刑罰に頼る政治にまさるとした
この問題のポイント
徳治主義の内容を問う問題。法家の法治主義との対比、および修己治人という儒家の政治観の枠組みがカギ。
解説
孔子は、政治の要諦を為政者自身の道徳的な人格に求めた。これが徳治主義である。
「政を為すに徳を以てすれば、譬えば北辰の其の所に居て、衆星の之に共うがごとし」(要旨)と孔子は言う。徳を備えた為政者は、北極星が動かずに星々を従えるように、強制せずとも民を感化するというのである。
また「法や刑罰で導けば民は罰を免れようとして恥を知らないが、徳と礼で導けば民は恥を知り正しくなる」(要旨)とも述べ、外的強制に頼る政治の限界を指摘した。
この立場は、自らの修養(修己)がそのまま人を治めること(治人)につながるという修己治人の考え方であり、儒家の学問の目的そのものとなった。
徳治主義は孟子の王道政治に受け継がれる一方、法家の韓非子らは、徳に頼る政治を非現実的として法治主義を唱えた。
ひっかけポイント
信賞必罰の統制は法家、小国寡民は老子の理想で、いずれも徳治主義とは別系統。徳治=感化、法治=強制という対比を軸に整理する。
選択肢の確認
①「政治や社会の統治をいっさい放棄し、小国寡民の村落に帰るべきであるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 統治の放棄と小国寡民は老子の理想であり、道徳による統治を構想した孔子の政治思想ではない。
②「武力による他国の征服こそが君主の最大の任務であるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 武力による征服は、孟子のいう覇道にも通じる力の政治であり、徳の感化を重んじる儒家の理想と正反対である。
③「為政者が自ら徳を修め、その感化によって民を治めるべきであり、法や刑罰に頼る政治にまさるとした」
✅ 正しい。
正解。徳治主義は、為政者が自ら徳を修めてその感化によって民を治める政治であり、孔子は法や刑罰に頼る政治にまさるとした。
④「厳格な法と信賞必罰によって民を統制することが政治の要であるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 厳格な法と信賞必罰による統制は法家の法治主義であり、徳による感化を説く徳治主義とは対極にある。
覚えるポイント
- 徳治主義=為政者の徳による感化の政治
- 修己治人が儒家の学問の目的
- 法家の法治主義と対比される
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。