RN4-042|公共・倫理 対策問題
孟子の性善説についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
人間には惻隠・羞悪・辞譲・是非の四端が生まれつき備わり、これを養えば仁・義・礼・智の四徳になるとした
この問題のポイント
性善説の構造(四端→四徳)を問う問題。四つの端(芽生え)と四徳の対応関係を正確に覚えているかがカギ。
解説
戦国時代の儒家孟子は、人間の本性は善であるとする性善説を唱えた。
井戸に落ちようとする幼児を見れば、誰でも思わずはっとして助けようとする。この例を挙げて孟子は、人間には善への芽生え(端)が生まれつき備わっていると論じた。それが四端である。
- 惻隠の心(あわれみいたむ心)→ 仁の端
- 羞悪の心(不善を恥じ憎む心)→ 義の端
- 辞譲の心(へりくだり譲る心)→ 礼の端
- 是非の心(善悪を見分ける心)→ 智の端
この四端を努力して養い育てれば、仁・義・礼・智の四徳が完成する。孟子はまた、道義に基づく雄大でくじけない気力である浩然の気を養う人物を大丈夫と呼び、理想とした。
性善説は、人間の本性を悪とみる荀子の性悪説と対比される。
ひっかけポイント
性悪説(荀子)・性無善無悪説(告子)との入れ替えが定番。四端と四徳の対応(惻隠→仁、羞悪→義、辞譲→礼、是非→智)も細かく問われる。
選択肢の確認
①「生まれつき善なのは君主だけであり、民衆の本性は悪であるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 四端は君主に限らずすべての人間に備わるというのが孟子の主張である。だからこそ誰もが修養によって聖人に近づける。
②「人間には惻隠・羞悪・辞譲・是非の四端が生まれつき備わり、これを養えば仁・義・礼・智の四徳になるとした」
✅ 正しい。
正解。孟子は、惻隠・羞悪・辞譲・是非の四端が生まれつき備わり、これを養えば仁・義・礼・智の四徳になるという性善説を説いた。
③「人間の本性は悪であり、後天的な作為によって矯正しなければならないとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 本性を悪とみて後天的な作為による矯正を説いたのは荀子の性悪説であり、孟子の性善説と対をなす学説である。
④「人間の本性には善も悪もなく、環境によってどちらにでも決まるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 本性に善悪の区別がなく環境で決まるという考え方は告子らの説であり、孟子はこれに反対して性善説を唱えた。
覚えるポイント
- 性善説=善の芽生えである四端が万人に備わる
- 惻隠→仁、羞悪→義、辞譲→礼、是非→智
- 浩然の気を養う大丈夫が理想像
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。