RN-A5-01公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(5) 中国の思想

孟子と荀子についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

孟子は、惻隠・羞悪・辞譲・是非という四つの心(四端)が人に生まれつき備わっているとする性善説に立ち、仁義に基づく王道政治を説いた

この問題のポイント

孔子の教えを受け継いだ孟子と荀子の対比を問う問題。「孟子=性善説・四端・王道」「荀子=性悪説・礼治」の対応で解ける。

解説

孔子の死後、儒家の思想は孟子荀子によって発展したが、人間の本性(性)のとらえ方は対照的である。
孟子性善説に立つ。人には生まれつき、

  • 惻隠の心(他者の不幸をあわれむ心)→仁の端
  • 羞悪の心(不正を恥じ憎む心)→義の端
  • 辞譲の心(譲りへりくだる心)→礼の端
  • 是非の心(善悪を見分ける心)→智の端
    という四端が備わっており、これを養い育てれば仁・義・礼・智の四徳が実現するとした。四端は徳の芽生えであって、完成した徳そのものではない。政治では、力で民を従わせる覇道を退け、仁義の徳による王道政治を説き、天命を失った君主の交代(易姓革命)も認めた。
    一方荀子は、人の本性は欲望に流される悪であり「その善なるものは偽(人為)なり」とする性悪説に立ち、による教化と矯正を重んじた(礼治主義)。その思想は法家の韓非子らに影響を与えた。

ひっかけポイント
孟子(性善説)と荀子(性悪説)の入れ替えが最頻出。四端は四徳の「芽生え」であり完成した徳ではない、という定義のずらしにも注意。

選択肢の確認

①「孟子は性悪説に立ち、礼による矯正を通じて人間の本性を改めるべきだと説いた」
誤り。
誤答理由: 性悪説に立ち礼による矯正を説いたのは荀子である。孟子は性善説の立場をとった。

②「荀子は、人間の本性は善であるから、礼による教化は不要であると主張した」
誤り。
誤答理由: 荀子は人間の本性を悪とみたからこそ礼による教化を重んじた。本性を善とみて礼を不要とするのは荀子の立場の正反対である。

③「四端とは、仁・義・礼・智という完成された四つの徳そのものを指す言葉である」
誤り。
誤答理由: 四端は仁・義・礼・智の四徳の芽生えであり、拡充してはじめて徳となる。完成された徳そのものではない。

④「孟子は、惻隠・羞悪・辞譲・是非という四つの心(四端)が人に生まれつき備わっているとする性善説に立ち、仁義に基づく王道政治を説いた」
正しい。
正解。孟子は惻隠・羞悪・辞譲・是非の四端が生まれつき備わるとする性善説に立ち、仁義に基づく王道政治を説いた。

覚えるポイント

  • 孟子=性善説・四端(惻隠・羞悪・辞譲・是非)・王道政治
  • 四端を拡充すると仁・義・礼・智の四徳になる
  • 荀子=性悪説・礼治主義、法家に影響

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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