RN4-044公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(5) 中国の思想

孟子の説いた五倫の内容として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

父子の親・君臣の義・夫婦の別・長幼の序・朋友の信という五つの人間関係の道である

この問題のポイント

五倫(五つの人間関係の道)と五常(五つの徳目)の区別を問う問題。関係の倫理か個人の徳かという違いがカギ。

解説

五倫は、孟子が説いた、人間の基本的な五つの関係それぞれにおいて守られるべき道である。

  • 父子の親:父と子の間の親愛
  • 君臣の義:君と臣の間の道義
  • 夫婦の別:夫と婦の間の区別・けじめ
  • 長幼の序:年長者と年少者の間の秩序
  • 朋友の信:友人の間の信義
    人間を、孤立した個人ではなく関係の中の存在として捉え、それぞれの関係にふさわしい道徳を求めるところに、儒教倫理の特色がよく表れている。
    これと区別すべきものが五常である。五常は仁・義・礼・智・信という五つの恒常的な徳目であり、孟子の四徳(仁義礼智)に、前漢の董仲舒が信を加えて成立した。関係の道である五倫と、個人が身につける徳である五常は、セットで問われることが多い。

ひっかけポイント
五倫(関係の道)と五常(徳目)の入れ替えが最頻出。布施以下は仏教の六波羅蜜の一部、信仰告白以下はイスラームの五行である。

選択肢の確認

①「仁・義・礼・智・信という五つの恒常的な徳のことである」
誤り。
誤答理由: 仁・義・礼・智・信は五常と呼ばれる五つの徳目であり、関係の道である五倫との入れ替えを狙った定番の混同である。

②「布施・持戒・忍辱・精進・禅定という五つの修行のことである」
誤り。
誤答理由: 布施・持戒などは大乗仏教の六波羅蜜の項目であり、儒教の人間関係の倫理とは別系統である。

③「信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼という五つの義務のことである」
誤り。
誤答理由: 信仰告白・礼拝などはイスラームの五行であり、五という数が同じであることを利用した混同である。

④「父子の親・君臣の義・夫婦の別・長幼の序・朋友の信という五つの人間関係の道である」
正しい。
正解。五倫は父子の親・君臣の義・夫婦の別・長幼の序・朋友の信という、五つの基本的な人間関係の道である。

覚えるポイント

  • 五倫=父子の親・君臣の義・夫婦の別・長幼の序・朋友の信
  • 五常=仁・義・礼・智・信(董仲舒が完成)
  • 人間を関係の中で捉える儒教倫理の表れ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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