RN4-043|公共・倫理 対策問題
孟子の王道政治と易姓革命についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
仁義に基づく王道政治を理想とし、民意を失った君主は天命が革まって追放されてもやむをえないとした
この問題のポイント
王道(仁義)と覇道(武力)の対比、および易姓革命の論理(天命は民意に表れる)を問う問題。
解説
孟子は、孔子の徳治主義を受け継ぎ、政治のあり方を二つに分けた。
- 王道:仁義の徳に基づき、民の生活の安定を第一とする政治。孟子の理想
- 覇道:仁義を装いながら実際は武力や権謀で支配する政治。孟子はこれを退けた
さらに孟子は、君主の支配権の根拠を天命に求めた。天は民の目を通して見、民の耳を通して聞く(要旨)とされ、民意こそ天命の表れである。したがって、暴政によって民意を失った君主はもはや天命を失っており、有徳者が新たに天命を受けて王朝が交代すること、すなわち易姓革命(姓を易え命を革める)は正当化される。
暴君の追放(放伐)を認めるこの思想は、桀・紂の追放を例に説かれ、後世の中国・日本の政治思想に大きな影響を与えた。
ひっかけポイント
王道と覇道の価値づけの逆転が定番の誤り。また易姓革命は君主権の絶対不可侵と正反対の論理である点に注意。
選択肢の確認
①「仁義に基づく王道政治を理想とし、民意を失った君主は天命が革まって追放されてもやむをえないとした」
✅ 正しい。
正解。孟子は仁義に基づく王道政治を理想とし、民意を失った君主は天命が革まって追放されてもやむをえないとする易姓革命を説いた。
②「武力による支配である覇道こそが理想の政治であるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 覇道は武力や権謀による支配であり、孟子が理想としたのはその対極にある仁義の王道である。価値づけが逆になっている。
③「君主の地位は絶対不可侵であり、どれほど暴政を行っても交代させてはならないとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 易姓革命は暴政により民意=天命を失った君主の交代を正当化する論理であり、君主の絶対不可侵という説明はその正反対である。
④「政治そのものを否定し、統治のない自然状態に帰るべきだとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 政治の否定と自然状態への回帰は道家的な発想であり、王道政治を構想した孟子の立場ではない。
覚えるポイント
- 王道=仁義に基づく政治、覇道=武力による支配
- 民意が天命の表れ(民本主義的な発想)
- 天命が革まる易姓革命で暴君の放伐を正当化
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。