RN7-024|公共・倫理 対策問題
日蓮の『立正安国論』と生涯についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
正法を立てることが国の安泰をもたらすと幕府に諫言し、他国からの侵略などを予言したため、たびたび迫害と流罪にあった
この問題のポイント
『立正安国論』の主張(立正安国)と、法難に屈しなかった日蓮の生涯を問う問題。
解説
日蓮は1260年、『立正安国論』を著して前執権北条時頼に提出した。
地震や飢饉などの災害が続くのは、人々が正法である法華経に背き、誤った教えに従っているためであるとし、正法を立てれば国は安らかになる(立正安国)と説いた。そして、このまま誤った教えを放置すれば、国内の内乱と他国からの侵略(他国侵逼難)が起こると警告した。のちの蒙古襲来はこの警告が的中したものと受けとめられた。
日蓮は他宗を「念仏無間、禅天魔、真言亡国、律国賊」と激しく批判した(四箇格言)ため、幕府や諸宗の反発を招き、伊豆流罪・佐渡流罪など度重なる法難にあった。しかし「われ日本の柱とならん」(要旨)と誓い、迫害を法華経の行者の証として受けとめ、不屈の姿勢を貫いた。
ひっかけポイント
幕府の保護を受けた栄西・臨済宗との取り違えに注意。日蓮は諸宗融和ではなく四箇格言で他宗を厳しく折伏した点、隠遁ではなく国家への諫言を行った点が特徴。
選択肢の確認
①「諸宗派の教えをすべて等しく尊重し、宗派間の融和を第一に説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 日蓮は四箇格言で念仏・禅・真言・律を激しく批判しており、諸宗融和を第一に説いたという記述は正反対である。
②「国家の問題には一切関与せず、山中での隠遁修行に生涯を捧げた」
❌ 誤り。
誤答理由: 日蓮は国家社会の救済を強く志向して幕府に諫言を繰り返しており、国家の問題への不関与・隠遁という記述は事実と逆である。
③「正法を立てることが国の安泰をもたらすと幕府に諫言し、他国からの侵略などを予言したため、たびたび迫害と流罪にあった」
✅ 正しい。
正解。日蓮は『立正安国論』で正法による国の安泰を幕府に諫言し、内乱や他国侵逼を警告して、度重なる法難にあった。
④「幕府から手厚い保護を受け、鎌倉に建長寺を開いて幕府の外交顧問を務めた」
❌ 誤り。
誤答理由: 幕府の保護を受けて建長寺などで活動したのは臨済宗の禅僧たちであり、日蓮はむしろ幕府から迫害を受けた。
覚えるポイント
- 『立正安国論』=正法を立てて国を安んずる
- 他国侵逼などを警告し幕府に諫言
- 四箇格言で他宗を批判し、度重なる法難にあう
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。