RN7-023公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(2) 鎌倉仏教

日蓮の教えの説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

法華経こそ釈迦の教えの神髄であるとし、南無妙法蓮華経の題目を唱えることによって人も国も救われると説いた

この問題のポイント

日蓮=法華経・唱題という組合せを、念仏・密教・禅と区別できるかを問う問題。

解説

日蓮(1222〜82年)は安房(千葉県)の漁村に生まれ、比叡山などで学んだのち、法華経こそが釈迦の真実の教えであるという確信に至り、日蓮宗(法華宗)を開いた。
法華経には、永遠の仏(久遠実成の仏)がすべての衆生を救うこと、万人が成仏できることが説かれている。日蓮は、この法華経の神髄は「妙法蓮華経」という経題そのものに込められているとし、「南無妙法蓮華経」と経題に帰依を表明する唱題によって、誰でも成仏できると説いた。
特徴的なのは、個人の救済と国家・社会の救済を一体のものと捉えた点である。正しい法(正法)である法華経に国全体が帰依することによってはじめて、この世が仏国土になると考え、現実の社会の変革を志向した。この現実主義的・実践的な性格が、日蓮の教えを他の鎌倉仏教から際立たせている。

ひっかけポイント
念仏(南無阿弥陀仏=法然・親鸞ら)と題目(南無妙法蓮華経=日蓮)の入れ替えが最頻出。日蓮は個人の救いにとどまらず国家の救済を強調した点も判別点。

選択肢の確認

①「阿弥陀仏の名号を唱える専修念仏によってのみ救われると説いた」
誤り。
誤答理由: 阿弥陀仏の名号を唱える専修念仏は法然の教えであり、日蓮はむしろ念仏を厳しく批判した。

②「大日如来との一体化をめざす三密の行を教えの中心に据えた」
誤り。
誤答理由: 三密の行と大日如来は空海の真言密教であり、日蓮は真言も四箇格言で批判の対象とした。

③「経典への依存を排し、ひたすら坐禅することのみを説いた」
誤り。
誤答理由: 日蓮は法華経という経典への帰依を核心とするのであり、経典への依存を排して坐禅のみを説いたのは禅宗の立場である。

④「法華経こそ釈迦の教えの神髄であるとし、南無妙法蓮華経の題目を唱えることによって人も国も救われると説いた」
正しい。
正解。日蓮は法華経を釈迦の真実の教えとし、南無妙法蓮華経の題目を唱えることで人も国も救われると説いた。

覚えるポイント

  • 日蓮=法華経・南無妙法蓮華経の唱題
  • 万人成仏を説く法華経を釈迦の真髄とみた
  • 個人と国家の救済を一体と捉えた

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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