RN7-057|公共・倫理 対策問題
内村鑑三が生涯を捧げると誓った「二つのJ」の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
イエスと日本を意味し、キリスト教信仰と祖国への愛とを一つに生きようとする内村の生涯を貫く理念であった
この問題のポイント
二つのJ=イエス(Jesus)と日本(Japan)という内村鑑三の信仰と愛国の統一を問う問題。
解説
内村鑑三(1861〜1930年)は札幌農学校でキリスト教に入信し、アメリカ留学を経て、日本の代表的なキリスト教思想家となった。
内村は、自分の生涯は二つのJ、すなわちイエス(Jesus)と日本(Japan)に捧げられていると語った。世界人類を救うイエスへの信仰と、その信仰によって清められ正義の国となるべき祖国日本への愛とは、内村において切り離せないものだった。英文の著書『代表的日本人』では、西郷隆盛・二宮尊徳・中江藤樹らを取り上げ、日本人の精神的伝統の中にキリスト教に通じる高い道徳性があることを世界に示そうとした。
キリスト教は日本という土壌に接ぎ木されてこそ真価を発揮するという確信であり、外来の信仰と愛国心を対立させる見方をしりぞけた点に、内村の思想の独自性がある。
ひっかけポイント
二つのJの中身(イエスと日本)を他の語に置き換える選択肢が定番。信仰と愛国の「統一」が核心で、どちらか一方の否定ではない。
選択肢の確認
①「イエスと日本を意味し、キリスト教信仰と祖国への愛とを一つに生きようとする内村の生涯を貫く理念であった」
✅ 正しい。
正解。二つのJはイエスと日本を意味し、キリスト教信仰と祖国への愛を一つに生きようとする内村の生涯の理念であった。
②「自由と正義を意味し、フランス革命の理念を日本に広めることを指した」
❌ 誤り。
誤答理由: 二つのJは自由と正義ではなく、イエス(Jesus)と日本(Japan)の頭文字である。フランス革命の理念とも関係がない。
③「神道と仏教を意味し、日本の伝統宗教の復興を指した」
❌ 誤り。
誤答理由: 内村はキリスト教の信仰者であり、神道と仏教の復興を掲げたのではない。
④「天皇と幕府を意味し、公武合体の理想を指した」
❌ 誤り。
誤答理由: 天皇と幕府や公武合体は幕末政治の言葉であり、明治のキリスト者内村の理念とは無関係である。
覚えるポイント
- 二つのJ=イエス(Jesus)と日本(Japan)
- 信仰と愛国を一つに生きる理念
- 『代表的日本人』で日本の精神的伝統を紹介
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。