RN7-035公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(3) 近世の思想(儒学・国学・民衆思想)

伊藤仁斎が重んじた誠の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

自他に偽りのない純粋な真実無偽の心であり、仁愛を成り立たせる根本とされた

この問題のポイント

仁斎の誠=真実無偽の心という規定と、仁愛との関係を問う問題。

解説

伊藤仁斎は、儒教の最高の徳であるを、遠大な理念としてではなく、身近な人間どうしが親しみ愛し合う心として捉えた。
その仁愛を根底で支えるのがである。誠とは、自分にも他人にも偽りのない真実無偽の心であり、心に偽りを抱いたままでは、どれほど立派な行いも道徳とはならない。仁斎は「誠ならざれば仁は仁たることを得ず」(要旨)と述べ、誠をあらゆる徳の基礎に据えた。
また誠の実践として、自分を偽らないと、他人を欺かない(忠信)を日常の交わりの中で尽くすことを求めた。
この思想は、古代日本の清明心に通じる心情の純粋さの重視ともいわれ、道徳を難解な理論からもう一度、生きた人間関係の真実へと引き戻すものであった。

ひっかけポイント
誠は内面の真実性であり、外面的な礼儀作法の習得や商業上の信用と混同させる選択肢が定番。誠が仁愛の根本という関係の向きも押さえる。

選択肢の確認

①「自他に偽りのない純粋な真実無偽の心であり、仁愛を成り立たせる根本とされた」
正しい。
正解。仁斎の誠は自他に偽りのない真実無偽の心であり、仁愛をはじめあらゆる徳を成り立たせる根本とされた。

②「身分秩序を守るための外面的な礼儀作法の完璧な習得を意味した」
誤り。
誤答理由: 誠は内面の真実性であり、外面的な礼儀作法の完璧な習得のことではない。形式より心の偽りのなさが核心である。

③「利益の計算に誤りがないという商業上の信用を意味した」
誤り。
誤答理由: 誠は商業上の計算の正確さや信用のことではない。道徳の基礎となる心のあり方を指す概念である。

④「神に対してのみ求められる態度であり、人間どうしの関係には適用されなかった」
誤り。
誤答理由: 仁斎の誠は日常の人間関係(忠信)においてこそ尽くされるものであり、神に対してのみ求められるものではない。

覚えるポイント

  • 誠=真実無偽の心、あらゆる徳の基礎
  • 誠の実践が忠信(自分を偽らず人を欺かない)
  • 仁愛は誠に支えられてはじめて成り立つ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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