SG5-020地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(1) 生活文化の多様性と国際理解

仏教の宗派とその分布に関する説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

上座仏教はスリランカやタイ・ミャンマーなどに、大乗仏教は中国・韓国・日本などに分布している

この問題のポイント

仏教の二大系統である上座仏教と大乗仏教の分布の区別を問う。伝播の経路(南回りか北回りか)と結び付けて理解できているかが鍵。

解説

インドで生まれた仏教は、伝播の経路によって大きく二つの系統に分かれた。
上座仏教は、出家者の修行を重んじる系統で、インドからスリランカを経てタイ・ミャンマー・カンボジア・ラオスなど東南アジアの大陸部へ南回りに伝わった。これらの国では出家経験を積む習慣や托鉢の光景など、仏教が生活に深く根付いている。
大乗仏教は、広く人々の救済を説く系統で、中央アジア・シルクロードを経て中国・朝鮮半島・日本・ベトナムへと北回りに伝わった。日本の仏教もこの系統である。
また、チベット仏教はチベット高原で独自に発展した仏教で、チベット・モンゴルなどで信仰されている。
発祥地のインドでは仏教はその後衰え、現在はヒンドゥー教が多数を占める点も頻出事項である。

ひっかけポイント
上座仏教(東南アジア大陸部)と大乗仏教(東アジア)の分布の入れ替えが定番の型。ベトナムは東南アジアだが大乗仏教圏である点、インドの多数派は仏教ではなくヒンドゥー教である点に注意。

選択肢の確認

①「大乗仏教はタイやミャンマーで国民の大多数に信仰されている」
誤り。
誤答理由: タイやミャンマーで多数を占めるのは上座仏教である。大乗仏教は東アジアとベトナムに広がった系統である。

②「チベット仏教は主に東南アジアの島々で信仰されている」
誤り。
誤答理由: チベット仏教はチベット高原やモンゴルで信仰されている。東南アジアの島々で優勢なのはイスラーム(インドネシアなど)である。

③「上座仏教はスリランカやタイ・ミャンマーなどに、大乗仏教は中国・韓国・日本などに分布している」
正しい。
正解。上座仏教はスリランカ経由で東南アジア大陸部(タイ・ミャンマー・カンボジアなど)へ、大乗仏教はシルクロード経由で中国・韓国・日本へ伝わった。

④「上座仏教は中国・韓国・日本を中心に広がっている」
誤り。
誤答理由: 中国・韓国・日本に広がったのは大乗仏教である。上座仏教は南回りに東南アジア大陸部へ伝わった系統で、経路が逆である。

覚えるポイント

  • 上座仏教はスリランカ・タイ・ミャンマー・カンボジアなど
  • 大乗仏教は中国・韓国・日本・ベトナム
  • チベット仏教はチベット・モンゴル、インドの多数派はヒンドゥー教

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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