SG5-036地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(1) 生活文化の多様性と国際理解

北アメリカ北部の先住民イヌイットに関する説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

北極海沿岸で狩猟中心の生活を営んできた先住民で、カナダでは自治を認めたヌナブト準州が設けられた

この問題のポイント

寒冷地域の先住民イヌイットの生活と、カナダにおける自治の実現を問う。ヌナブト準州という固有名詞が判断の軸になる。

解説

イヌイットは、カナダ北部やグリーンランドなど北極海沿岸に暮らす先住民である。
伝統的には、アザラシやカリブーの狩猟、漁労を中心とする生活を営み、毛皮の衣服、犬ぞり、狩猟時の一時的な住居であるイグルー(雪や氷のブロックを積んだドーム状の住居)など、極寒の環境に適応した独自の生活文化を発達させてきた。
20世紀には定住化が進み、生活様式は大きく変化したが、先住民としての権利回復を求める運動が続けられた。その成果として、カナダでは1999年に、イヌイットによる自治を認めたヌナブト準州が新設された。ヌナブトとは「われわれの土地」を意味する。
近年は地球温暖化による海氷の減少が、狩猟など伝統的な生活文化を脅かす新たな問題となっている。

ひっかけポイント
アンデス高地の先住民(リャマ・アルパカの飼育)やアボリジニ(オーストラリア)との入れ替えが定番。イヌイット=北極海沿岸=ヌナブト準州という対応で判断する。

選択肢の確認

①「アンデス山脈の高地でリャマやアルパカを飼育してきた先住民である」
誤り。
誤答理由: アンデス高地でリャマ・アルパカを飼育してきたのは南アメリカの先住民である。イヌイットは北極海沿岸の民族で、地域が全く異なる。

②「オーストラリア内陸部の砂漠で狩猟・採集を行ってきた民族である」
誤り。
誤答理由: オーストラリア内陸部の先住民はアボリジニである。イヌイットの生活の場は北アメリカ北部などの極寒の地である。

③「サハラ砂漠でらくだの遊牧を行ってきた民族である」
誤り。
誤答理由: らくだの遊牧はサハラなど乾燥帯の民族の生業である。イヌイットは狩猟・漁労を伝統とする寒冷地域の民族である。

④「北極海沿岸で狩猟中心の生活を営んできた先住民で、カナダでは自治を認めたヌナブト準州が設けられた」
正しい。
正解。イヌイットは北極海沿岸でアザラシやカリブーの狩猟を中心に生活してきた先住民で、カナダでは1999年に自治を認めたヌナブト準州が設けられた。

覚えるポイント

  • イヌイットは北極海沿岸の先住民、狩猟と漁労が伝統
  • 1999年にカナダでヌナブト準州が成立し自治を実現
  • 温暖化による海氷減少が伝統的生活を脅かす

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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