TK8-019地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

ロシア南西部からウクライナにかけての農業の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

チェルノーゼムと呼ばれる肥沃な黒土地帯で、小麦などの穀物栽培が盛んである

この問題のポイント

黒土地帯の位置と農業を問う。チェルノーゼム=ウクライナ〜南ロシア=小麦という世界的穀倉の対応が判断の軸。

解説

ウクライナから南ロシア、西シベリア南部にかけてのステップ気候(BS)の草原地帯には、チェルノーゼムと呼ばれる肥沃な黒色土が帯状に分布する。
チェルノーゼムは、草原の草が枯れて分解された腐植が厚く積もってできた土壌で、世界で最も肥沃な土壌の一つとされる。この黒土地帯では小麦を中心に、大麦・トウモロコシ・ヒマワリ(食用油の原料)・テンサイの栽培が盛んで、ロシアは近年世界最大級の小麦輸出国となり、ウクライナも「ヨーロッパの穀倉」と呼ばれてきた。
2022年からのロシアのウクライナ侵攻では、黒海経由の穀物輸出が滞り、小麦を輸入に頼る中東・アフリカ諸国で食料価格が高騰するなど、この地域が世界の食料安全保障に占める重みが浮き彫りになった。
北アメリカのプレーリー土、南アメリカのパンパの土壌と並ぶ「肥沃な黒色系土壌と穀倉地帯」の対応として、世界の土壌分布の中で整理しておきたい。

ひっかけポイント
「やせた土壌」はタイガ地帯のポドゾルの説明。チェルノーゼムは肥沃な黒土で、世界的な小麦地帯を支えている。

選択肢の確認

①「この地域の土壌は極めてやせており、農業は全く行われていない」
誤り。
誤答理由: チェルノーゼムは世界で最も肥沃な土壌の一つで、農業が盛んに行われている。やせた土壌の説明は逆。

②「一年中凍結しているため、トナカイの遊牧だけが行われている」
誤り。
誤答理由: 年中凍結しトナカイ遊牧が行われるのはツンドラ地帯で、穀倉地帯である黒土地帯の説明ではない。

③「チェルノーゼムと呼ばれる肥沃な黒土地帯で、小麦などの穀物栽培が盛んである」
正しい。
正解。ウクライナから南ロシアのステップにはチェルノーゼム(肥沃な黒土)が分布し、世界的な小麦地帯となっている。

④「熱帯性の土壌を利用した天然ゴムの栽培が盛んである」
誤り。
誤答理由: 天然ゴムは熱帯の作物で、温帯〜冷帯のこの地域では栽培できない。

覚えるポイント

  • チェルノーゼム=ステップ気候下の肥沃な黒土
  • ウクライナ〜南ロシアは世界的な小麦地帯
  • 両国の輸出動向は世界の食料価格を左右する

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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