TK8-020地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

ロシアの都市住民が持つダーチャの説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

郊外にある菜園付きのセカンドハウスで、週末の野菜づくりや保存食づくりに利用される

この問題のポイント

ロシアの生活文化ダーチャの内容を問う。菜園付き別荘という性格と、自給的な食生活を支える役割が判断の軸。

解説

ダーチャは、ロシアの都市住民が郊外に持つ菜園付きのセカンドハウス(簡素な別荘)である。
都市のアパートに暮らす人々は、週末や夏の休暇にダーチャへ通い、ジャガイモや野菜・ベリー類の栽培、キノコ狩り、ジャムや酢漬けなどの
保存食づくり
を楽しむ。ソ連時代に国から土地が分配されて広まり、現在も多くの世帯がダーチャを持つ。
ダーチャは単なる余暇の場ではない。ソ連末期から1990年代の経済混乱期には、ダーチャで自給した食料が都市住民の生活を支えた歴史があり、家計を補完する自給的農業の役割を果たしてきた。寒冷で流通の不安定な国土における、暮らしの知恵といえる。
地誌の学習では、こうした生活文化からその地域の自然環境(短い夏に集中する栽培、長い冬への備え)や社会の歴史(社会主義時代の土地分配、市場経済化の混乱)を読み取る視点が求められる。

ひっかけポイント
ソ連時代の集団農場(コルホーズ・ソフホーズ)とは別物。ダーチャは個人・家族の菜園付き別荘である。

選択肢の確認

①「シベリア鉄道の駅に併設された市場のことである」
誤り。
誤答理由: 鉄道駅の市場ではなく、家族単位で利用する菜園付きの別荘である。

②「国が運営する大規模な集団農場のことである」
誤り。
誤答理由: 国営・集団の農場はソ連時代のソフホーズ・コルホーズで、個人のダーチャとは別物である。

③「郊外にある菜園付きのセカンドハウスで、週末の野菜づくりや保存食づくりに利用される」
正しい。
正解。ダーチャは都市住民が郊外に持つ菜園付きセカンドハウスで、野菜づくりや保存食づくりに利用されてきた。

④「都心の高層オフィスビルのことである」
誤り。
誤答理由: 都心の高層オフィスビルではなく、郊外の菜園付きの簡素な家屋を指す言葉である。

覚えるポイント

  • ダーチャ=都市住民の菜園付きセカンドハウス
  • 週末の野菜栽培・保存食づくりの場
  • 経済混乱期には食料自給の支えとなった

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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