TK8-021|地理総合・地理探究 対策問題
ソ連解体後のロシア経済の歩みについての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
市場経済への移行の混乱を経て、2000年代には資源輸出を背景にBRICSの一角と呼ばれる成長を遂げた
この問題のポイント
体制転換後のロシア経済の流れを問う。1990年代の混乱→2000年代の資源主導の成長という時系列が判断の軸。
解説
1991年のソ連解体により、ロシアは計画経済から市場経済への移行を開始した。
1990年代は、国営企業の民営化や価格自由化が急激に進められた結果、生産の落ち込み、激しいインフレ、失業、貧富の差の拡大という深刻な混乱に見舞われ、1998年には金融危機も経験した。
2000年代に入ると、原油価格の上昇を追い風に、原油・天然ガスの輸出を柱として経済は回復・成長し、ブラジル・インド・中国などと並ぶ新興国BRICSの一角と呼ばれるようになった。ただし、その成長は資源価格に依存する構造で、製造業の国際競争力は弱いという課題が残った。
2014年のクリミア併合、2022年のウクライナ侵攻により欧米の経済制裁が強化され、外国企業の撤退、ヨーロッパ向けエネルギー輸出の縮小が進行し、貿易相手は中国・インドなどへ大きく傾いた。体制転換・資源依存・制裁という3つの節目で整理したい。
ひっかけポイント
「計画経済が継続」「危機なし」は誤り。1990年代=混乱、2000年代=資源主導の成長、2020年代=制裁という時期区分を押さえる。
選択肢の確認
①「ロシアは2000年代に農業国となり、工業は完全に消滅した」
❌ 誤り。
誤答理由: ロシアは資源・軍需・宇宙などの工業を持ち続けており、農業国化して工業が消滅したという説明は誤り。
②「市場経済への移行の混乱を経て、2000年代には資源輸出を背景にBRICSの一角と呼ばれる成長を遂げた」
✅ 正しい。
正解。1990年代の市場経済移行の混乱を経て、2000年代は資源輸出を背景にBRICSの一角と呼ばれる成長を遂げた。
③「ソ連解体後も計画経済体制がそのまま続いている」
❌ 誤り。
誤答理由: ソ連解体とともに計画経済は放棄され、市場経済への移行が進められた。
④「ソ連解体の直後から現在まで一度も経済危機を経験していない」
❌ 誤り。
誤答理由: 1990年代の激しいインフレや1998年の金融危機など、深刻な経済危機を複数回経験している。
覚えるポイント
- 1990年代は市場経済移行の混乱期
- 2000年代は資源輸出でBRICSの一角に成長
- ウクライナ侵攻後は制裁下で貿易相手が中国などへ変化
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。