TK8-018|地理総合・地理探究 対策問題
ロシアの資源と経済についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
原油や天然ガスの世界有数の産出国で、パイプラインによる輸出が経済を支えている
この問題のポイント
ロシア経済の資源依存構造を問う。原油・天然ガスの大産出国であり、輸出もパイプライン網も資源中心という理解が判断軸。
解説
ロシアは、原油・天然ガスの産出でそれぞれ世界2〜3位級に位置する世界有数の資源大国である。
主要な産地は、チュメニ油田などがある西シベリアで、ヴォルガ・ウラル油田がこれに次ぐ。産出された原油・天然ガスは、パイプラインでヨーロッパや中国・アジア方面へ送られ、輸出額の過半をエネルギー資源が占める。石炭(クズネツク炭田)、鉄鉱石、ニッケル、金、ダイヤモンドなど鉱物資源も豊富である。
この構造は、資源価格が高いときは好況をもたらすが、価格下落が直ちに財政悪化につながるモノカルチャー的な脆弱性を抱える。ソ連解体(1991年)後の混乱を経て、2000年代は資源輸出でBRICSの一角と呼ばれる成長を遂げたが、2022年のウクライナ侵攻後は欧米の経済制裁を受け、ヨーロッパ向けガス輸出が激減、貿易は中国・インドなどへ傾斜している。エネルギーの対ロシア依存を減らすEU側の政策転換も併せて注目される。
ひっかけポイント
「資源に乏しい」「輸出は工業製品中心」は正反対。産地は黒海沿岸ではなく西シベリアが中心という分布も問われる。
選択肢の確認
①「ロシアは資源に乏しく、エネルギーをすべて輸入に頼っている」
❌ 誤り。
誤答理由: ロシアは世界最大級の資源国で、エネルギーを輸入に頼るという説明は正反対である。
②「ロシアの輸出品は自動車などの工業製品が大部分を占める」
❌ 誤り。
誤答理由: ロシアの輸出はエネルギー資源が過半を占め、工業製品中心という説明は誤りである。
③「ロシアの油田や天然ガス田は黒海沿岸のみに分布している」
❌ 誤り。
誤答理由: 主要な油田・ガス田は西シベリア(チュメニなど)にあり、黒海沿岸のみという分布は誤り。
④「原油や天然ガスの世界有数の産出国で、パイプラインによる輸出が経済を支えている」
✅ 正しい。
正解。ロシアは原油・天然ガスの世界有数の産出国で、西シベリアなどからパイプラインで輸出し経済の柱としている。
覚えるポイント
- ロシア=原油・天然ガスの世界有数の産出国
- 西シベリア(チュメニ)が主産地、パイプラインで輸出
- 資源依存経済でウクライナ侵攻後は制裁下で貿易先が変化
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。