JH-A3-01|歴史総合・日本史探究 対策問題
『伴大納言絵巻』の一場面(図)と『日本三代実録』の記事(表)が題材とする事件はどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正解
応天門の変
背景・因果
表の「応天門に火がつき」「伴善男らが応天門を焼いたとの通報」「伴善男や共謀した者たちが流刑」から、866年の応天門の変とわかる。絵巻に描かれた一行は、この時期に犯人の逮捕を担った検非違使である。藤原良房が正式に摂政となる契機となった。
覚えるポイント
表の固有名詞(応天門・伴善男)が事件特定の鍵。図(絵巻)と表(史書)の両方に共通する語を探すのが複数資料問題の解法。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「薬子の変」
薬子の変は810年に平城上皇と嵯峨天皇が対立し、藤原薬子らが失脚した事件である。応天門焼失や伴善男とは関係しない。
② ❌ 誤答「承和の変」
承和の変は842年に恒貞親王が廃太子され、伴健岑・橘逸勢らが処罰された政変である。866年の応天門放火事件とは年代・関係者が異なる。
③ ❌ 誤答「安和の変」
安和の変は969年に源高明が失脚し、藤原氏の他氏排斥が完成へ向かった事件である。伴善男を扱う『伴大納言絵巻』の題材ではない。
④ ✅ 正解「応天門の変」
866年の応天門の変では応天門が焼け、伴善男が放火の罪で流刑となった。事件は藤原良房が正式な摂政となる契機にもなった。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。