KZ-R7HB-02|歴史総合・日本史探究 対策問題
図2(『石山寺縁起絵巻』)には、馬で荷物を運ぶ人々と「逢坂の関」が描かれている。この運送業者を何というか。

解答・解説を見る
正解: 1
正解
馬借
背景・因果
馬の背で物資を運ぶ馬借は中世の代表的な運送業者で、琵琶湖岸の坂本・大津などを拠点とした。正長の徳政一揆が馬借の蜂起から始まったこと、関所が関銭を取ったことともつながる図である。
覚えるポイント
図中の注記(馬借・逢坂の関)が答えのヒント。馬借は正長の徳政一揆(1428年)の口火を切った集団としても頻出。
選択肢別の検討
① ✅ 正解「馬借」
図のように馬の背へ荷物を載せて運ぶ中世の運送業者を馬借という。逢坂の関や琵琶湖周辺など交通の要所で物資輸送を担った。
② ❌ 誤答「飛脚」
飛脚は書状や小荷物を速く届ける通信・運送の担い手で、とくに近世には宿継ぎで発達した。図注が示す中世の馬による大量輸送者は馬借である。
③ ❌ 誤答「問屋」
問屋は荷主と運送者の仲介や商品の卸売を担う商人・施設を指す。図で自ら馬を引いて荷物を運ぶ人々の呼称ではない。
④ ❌ 誤答「蔵元」
蔵元は近世の大坂などで諸藩の蔵屋敷に勤め、年貢米や特産物の販売を扱った商人である。中世の街道を馬で運送する馬借とは時代と役割が異なる。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。