JH-A3-02|歴史総合・日本史探究 対策問題
表『日本三代実録』に記された事件関係記事から読み取れることとして、最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正解
出火から処罰まで、およそ半年のうちに一連の経過がたどられている
背景・因果
閏3月10日の出火から9月22日の流刑まで、約半年で経過が記録されている。取調べは令外官の勘解由使の役所で行われ、太政大臣が天下の政治を摂ることを命じられた点も、摂関政治への画期を示す。
覚えるポイント
表の日付を並べて期間を計算する(閏3月→9月=約半年)。「表から読み取れる」問題は日付・数値の操作で解く。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「太政大臣は事件に一切関与しなかった」
太政大臣藤原良房は天下の政治を摂るよう命じられ、事件を契機として正式な摂政となった。一切関与しなかったという説明は記事と反する。
② ❌ 誤答「伴善男は無罪となり、処罰された者はいなかった」
伴善男は応天門放火の罪を問われて伊豆へ流され、共謀者も処罰された。無罪で処罰者がいなかったという説明は逆である。
③ ❌ 誤答「事件の取調べは、令に定められた五衛府の官人のみが担当した」
記事では勘解由使の役所でも取り調べが行われており、令に定められた五衛府の官人だけが担当したとはいえない。勘解由使は令外官である。
④ ✅ 正解「出火から処罰まで、およそ半年のうちに一連の経過がたどられている」
応天門出火の閏3月10日から伴善男らが流刑となった9月22日までなので、事件の経過はおよそ半年間である。表の日付を比較すれば判断できる。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。