JH-A3-03歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究A 原始・古代の日本と東アジア(3) 古代の国家・社会の展開と画期

10〜11世紀の地方支配の変化を述べた記述として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

受領が徴税を請け負い、田地を単位に負名へ課税する体制へ移行した

背景・因果

戸籍制度の実効性が失われるなか、課税単位は人から**土地(名)**へ移り、受領が国内支配と徴税を請け負った。この変化が荘園公領制と武士の成長の前提となる。

覚えるポイント

  • 核となる対応:「受領が徴税を請け負い、田地を単位に負名へ課税する体制へ移行した」。受領が一国の徴税を請け負い、名と呼ばれる田地を耕作する負名に官物・臨時雑役などを負担させる体制が成立した。人別支配から土地中心の支配への転換である。

  • 混同防止「班田収授が強化され、戸籍による人別の把握が徹底された」:班田収授と戸籍による人民把握は9世紀以降に実効性を失い、10世紀には人ではなく土地を単位とする課税へ移った。強化・徹底されたのではない。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「荘園が完全に消滅し、公領のみとなった」
荘園は消滅せず、11世紀以降には荘園と国衙領である公領が並立する荘園公領制が形成された。公領だけになったという説明は誤りである。

② ❌ 誤答「班田収授が強化され、戸籍による人別の把握が徹底された」
班田収授と戸籍による人民把握は9世紀以降に実効性を失い、10世紀には人ではなく土地を単位とする課税へ移った。強化・徹底されたのではない。

③ ✅ 正解「受領が徴税を請け負い、田地を単位に負名へ課税する体制へ移行した」
受領が一国の徴税を請け負い、名と呼ばれる田地を耕作する負名に官物・臨時雑役などを負担させる体制が成立した。人別支配から土地中心の支配への転換である。

④ ❌ 誤答「国司が廃止され、朝廷が直接すべての田を管理した」
国司は廃止されず、その最高責任者である受領が現地支配と徴税を担うようになった。朝廷が全国の田を直接管理したのではない。

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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