KZ-R8H-14|歴史総合・日本史探究 対策問題
『伴大納言絵巻』は応天門の変(866年)を題材とする。この絵巻の成立時期として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 3
正解
事件から約300年後の12世紀
背景・因果
『伴大納言絵巻』は**12世紀(院政期)**の作とされ、事件の約300年後に描かれた。したがって描写には制作時代の様式が混じりうる。「描かれた事件の時代」と「描かれた時代」を区別するのは絵画資料の読解の基本。
覚えるポイント
絵巻の服装・建物は制作時(12世紀)の様式を反映しうる。「描かれた事件の時代」と「描かれた時代」を分けて考えるのが絵画資料の大原則。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「室町時代の15世紀」
15世紀室町時代より早い12世紀の院政期に成立したとされる。年代を約300年遅く見積もっている。
② ❌ 誤答「江戸時代」
江戸時代成立ではなく、平安時代末期の絵巻物である。江戸期より約500年以上早い。
③ ✅ 正解「事件から約300年後の12世紀」
応天門の変は866年だが、『伴大納言絵巻』は約300年後の12世紀後半に制作された。題材となった事件年と絵巻成立年を分ける必要がある。
④ ❌ 誤答「事件と同じ9世紀」
事件と同じ9世紀の同時代記録ではなく、後世に物語化・絵画化された作品である。描写を利用するときは時間差を考慮する。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。