JH-A3-06|歴史総合・日本史探究 対策問題
律令制の税負担について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
租は口分田の収穫の一部を納め、調・庸は主に成年男子が負担して都へ運ばれた
背景・因果
租は口分田の稲(収穫の約3%)を国府へ、調(特産物)・庸(労役の代わりの布)は成年男子が負担し、運脚により都へ運んだ。ほかに地方での労役である雑徭、兵役(衛士・防人)もあった。負担が男子に偏るため、戸籍には性別を偽る偽籍も現れた。
覚えるポイント
核となる対応:「租は口分田の収穫の一部を納め、調・庸は主に成年男子が負担して都へ運ばれた」。租は口分田の収穫の一部を稲で国府へ納め、調・庸は主に成年男子が特産物や布で負担して都まで運んだ。税目・負担者・納付先の対応が正しい。
混同防止「すべての税は貨幣で納められた」:律令税は租の稲、調の特産物、庸の布や労役など現物・労役が中心である。すべてを貨幣で納める近代的な税制ではない。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「調・庸は女性だけに課された」
調・庸を負担した中心は正丁など成年男子で、女性だけに課されたのではない。男子の重い負担から偽籍や逃亡も生じた。
② ❌ 誤答「租は都へ、調・庸は国府へ納められた」
納付先が逆である。租は地方の国府へ納め、調・庸は運脚によって都へ運ばれた。
③ ✅ 正解「租は口分田の収穫の一部を納め、調・庸は主に成年男子が負担して都へ運ばれた」
租は口分田の収穫の一部を稲で国府へ納め、調・庸は主に成年男子が特産物や布で負担して都まで運んだ。税目・負担者・納付先の対応が正しい。
④ ❌ 誤答「すべての税は貨幣で納められた」
律令税は租の稲、調の特産物、庸の布や労役など現物・労役が中心である。すべてを貨幣で納める近代的な税制ではない。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。