JH-D3-01歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究D 近現代の地域・日本と世界(3) 近現代の地域・日本と世界の画期と構造

1956年12月の石橋湛山内閣の発足を報じた風刺漫画には、中央の石橋に対して左右の二人が背伸びして張り合う様子が描かれた。この構図が示す、当時の政治状況として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

首相の座をめぐり有力政治家が競い合う、与党内の派閥対立があった

背景・因果

石橋の左右に描かれた岸信介・池田勇人が背伸びをする構図は、自由民主党内の派閥が総裁=首相の座を争う状況の風刺。1955年成立の自民党は派閥連合の性格をもち、55年体制のもとで総裁選が事実上の首相選出となった。

覚えるポイント

3人の名札(石橋・岸・池田)と台の高さの構図を読む。風刺画は「誇張された構図=作者の主張」として解釈する。

選択肢別の検討

① ✅ 正解「首相の座をめぐり有力政治家が競い合う、与党内の派閥対立があった」
石橋湛山の左右に岸信介・池田勇人を描く構図は、自民党内の有力者や派閥が総裁・首相の座を競った状況を風刺している。55年体制下の与党内競争を示す。

② ❌ 誤答「野党が結束して首相を支持していた」
岸信介と池田勇人はともに与党自由民主党の有力政治家である。野党が結束して石橋首相を支持する状況を描いたものではない。

③ ❌ 誤答「首相が絶対的な権力を握り、党内に対抗者はいなかった」
左右の政治家が背伸びして石橋に迫る表現は、首相に党内の有力な競争相手がいたことを示す。絶対的権力で対抗者がいないという読みとは反対である。

④ ❌ 誤答「首相公選制が実施され、国民の直接投票で選ばれていた」
日本の首相は日本国憲法第67条に基づき、国会が国会議員の中から指名する。国民の直接投票による首相公選制は実施されていない。

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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