JH-D2-09|歴史総合・日本史探究 対策問題
大逆事件(1910年)とその影響について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
幸徳秋水ら多数の社会主義者が天皇暗殺計画の名目で処刑され、社会主義運動は「冬の時代」を迎えた
背景・因果
大逆事件では明治天皇暗殺計画を名目に全国の社会主義者・無政府主義者が検挙され、幸徳秋水ら12名が処刑された。証拠の乏しい者も含まれ、社会主義運動は「冬の時代」に入った。同年に警視庁へ特別高等課(特高)が設置される。国家と社会運動の緊張関係を問う題材。
覚えるポイント
核となる対応:「幸徳秋水ら多数の社会主義者が天皇暗殺計画の名目で処刑され、社会主義運動は「冬の時代」を迎えた」。大逆事件では幸徳秋水ら社会主義者・無政府主義者が広く検挙され、12名が処刑された。運動は厳しい弾圧を受けて「冬の時代」に入った。
混同防止「この事件を機に社会主義政党の結成が公認された」:事件後は社会主義運動への監視・弾圧が強まり、社会主義政党の公認にはつながらなかった。特別高等警察による取締りも強化された。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「この事件は大正末期の普通選挙実現を早めた」
事件は社会主義運動を抑圧して「冬の時代」を招いた。普通選挙法は大正デモクラシー期の運動を背景に1925年成立で、事件が直接早めたとはいえない。
② ✅ 正解「幸徳秋水ら多数の社会主義者が天皇暗殺計画の名目で処刑され、社会主義運動は「冬の時代」を迎えた」
大逆事件では幸徳秋水ら社会主義者・無政府主義者が広く検挙され、12名が処刑された。運動は厳しい弾圧を受けて「冬の時代」に入った。
③ ❌ 誤答「この事件を機に社会主義政党の結成が公認された」
事件後は社会主義運動への監視・弾圧が強まり、社会主義政党の公認にはつながらなかった。特別高等警察による取締りも強化された。
④ ❌ 誤答「事件の被告は全員無罪となった」
被告全員が無罪ではなく、幸徳秋水ら12名が死刑となり、多数が有罪とされた。証拠の乏しい者も巻き込まれたことが問題視される。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。