JT3-D12|歴史総合・日本史探究 対策問題
松方財政(1881年〜)の影響として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
深刻なデフレで農産物価格が下落し、自作農の小作農への転落が進んだ
背景・因果
大蔵卿松方正義は西南戦争後のインフレを収束させるため、緊縮財政と不換紙幣の整理を進め、1882年に日本銀行を設立して銀兌換の紙幣制度を整えた。しかし急激なデフレで米や繭の価格が暴落し、増税も重なって自作農が土地を手放して小作農へ転落、困窮した農民は秩父事件(1884年)などの激化事件を起こした。
覚えるポイント
「松方デフレ→農村の階層分化→激化事件(秩父事件など)」の因果連鎖が最頻出。寄生地主制の起点としても問われる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「激しいインフレで米価が高騰した」
松方財政は通貨を収縮させるデフレ政策で、激しいインフレを起こしたのではない。米価など農産物価格は下落した。
② ❌ 誤答「農民の生活が豊かになり一揆が消滅した」
農民は負債返済が困難となり土地を手放す者が増え、秩父事件などの反発も起こった。生活向上で一揆が消えたのではない。
③ ❌ 誤答「紙幣が廃止され物々交換に戻った」
不換紙幣を整理し日本銀行券発行へ向かったが、貨幣そのものを廃止して物々交換へ戻していない。
④ ✅ 正解「深刻なデフレで農産物価格が下落し、自作農の小作農への転落が進んだ」
松方正義の緊縮財政で紙幣が整理されると深刻なデフレとなり、農産物価格が下落した。土地を失う自作農が増え、地主制が発達した。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。