JT2-D10|歴史総合・日本史探究 対策問題
張作霖爆殺事件の処理が政党政治に与えた影響として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
真相公表と厳罰を果たせなかった田中義一内閣が総辞職し、軍への統制の弱さを露呈した
背景・因果
田中首相は当初厳罰を約束したが陸軍の反対で果たせず、昭和天皇の不信を招いて内閣総辞職に至った。軍の独走を政府が抑えられない構図は、満州事変で決定的になる。
覚えるポイント
「統帥権の独立」が政党内閣の限界として働いた例。統帥権干犯問題(1930年・ロンドン条約)とセットで問われる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「この事件で政党内閣制が確立した」
事件処理は政党内閣の統制力を弱め、軍の独走を許す傾向を示した。政党内閣制を確立・強化した出来事ではない。
② ❌ 誤答「事件は戦後まで一切知られなかった」
事件直後から関東軍関与は政府内で把握され、問題化した。戦後まで一切知られなかったわけではなく、隠蔽的処理が批判された。
③ ✅ 正解「真相公表と厳罰を果たせなかった田中義一内閣が総辞職し、軍への統制の弱さを露呈した」
関東軍による張作霖爆殺の真相公表と責任者厳罰を天皇に約束しながら果たせず、田中義一内閣は1929年に総辞職した。軍を政府が統制できない弱さが露呈した。
④ ❌ 誤答「関係者全員が厳罰に処され軍の統制が強まった」
関東軍の実行者は厳罰に処されず、軍の独断を十分抑えられなかった。全員処罰で統制が強まったという説明は逆である。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。