SO-S30情報Ⅰ 対策問題

情報社会の問題解決思考・計算

情報の「複製性」がトラブルの原因になる事例として、最も適当なものはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

情報の特性(複製性)の事例判断 を問う問題です。特性の名前と事例を正しく結びつける手順で解きます。

解説

情報には、モノ(物質)にはない特性があります。代表的なものは、複製性(劣化なく簡単にコピーできる)、伝播性(短時間で広範囲に伝わる)、残存性(一度広まると消せない)の3つです。事例判断の手順は、1. 事例の中で「何が起きたか」を一言に要約する → 2. その現象がどの特性の定義に当てはまるかを照合する、の2段階です。

正解の事例を見ると、「電子書籍のデータがコピーされ、海賊版として出回った」— 起きたのは「劣化のない大量コピー」であり、これは複製性の定義そのものです。しかも元のデータは減りません。この「コピーしても元が減らず、コピーの品質も落ちない」という性質こそ、海賊版被害を深刻にし、著作権という制度が必要とされる根本的な理由です。

誤答は、どれも情報の特性とは別の話です。手紙が3日かかるのは物理的な輸送速度の話。電源を切って文書が消えたのは、主記憶(RAM)が電源を切ると内容を失う揮発性という記憶装置の性質の話。図書館の本が借りられないのは、モノは同時に1人しか使えないという排他性の話で、むしろ「情報なら同時に何人でも使える」という対比のために置かれた選択肢です。

共通テストでは「この事例はどの特性か」という形で、複製性・伝播性・残存性を入れ替えて問われます。「コピー→複製性、拡散の速さ→伝播性、消せない→残存性」と要約キーワードで対応づけましょう。

選択肢の確認

1.○ 劣化のない大量コピーによる権利侵害。複製性の負の側面の典型例。
2.× 手紙の所要日数は物理的な伝達速度の話で、情報の特性の事例ではない。
3.× 電源で消えるのは主記憶の揮発性という装置の性質の話。
4.× 本の貸し出しはモノの排他性の話。情報との対比用の選択肢。

ここだけは覚えよう

コピーで元が減らない・劣化しない=複製性 — 海賊版問題の根源であり、著作権制度が必要な理由。

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