SO-S39|情報Ⅰ 対策問題
修学旅行の行き先を3案から選ぶため、「費用」「学び」「移動時間」の3項目で各案を採点し、合計点で比較することにした。この手法の説明として最も適当なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
評価基準と重みづけによる意思決定 を問う問題です。手法の長所と限界の両方を正しく理解しているかが問われます。
解説
複数の案から1つを選ぶとき、感覚で決めると根拠が説明できず、対立も解けません。そこで使うのが比較表(評価マトリクス)です。作り方は、1. 評価基準を決める(費用・学び・移動時間) → 2. 各案を基準ごとに採点する → 3. 合計点で比較する、という手順です。基準が明示されるので、「なぜその案か」を説明でき、公平な比較ができます。
ただし、この手法には限界もあります。最大のポイントは重みづけです。単純合計は「全基準が同じ重要度」という暗黙の前提を置いていますが、「費用を最重視」と考えて費用の点数を2倍にすれば、安い案が有利になり結論が変わり得ます。つまり比較表は「客観的な唯一の正解」を出す機械ではなく、「どの基準をどれだけ重視するか」という価値判断を見える化する道具なのです。だからこそ、重みづけを関係者で合意しておくことが納得感の核心になります。
誤答も限界の理解を試しています。合計点が同じでも内訳(どの基準で強いか)は違うので「全ての面で同等」とは言えません。採点には主観が入るため、複数人で採点して平均するなどの工夫が望ましい。項目を増やしすぎても、重要でない基準がノイズになり判断が鈍ることがあります。
共通テストでは、比較表やアンケート結果を使った意思決定の場面で「この手法の説明として適当なもの」を問う形が典型です。「重みづけで結果が変わり得る」という一文が正解のサインになります。
選択肢の確認
1.○ 適切な理解。基準の明示が長所で、重みづけしだいで結論が変わるのが性質。
2.× 合計が同じでも内訳(得意・不得意)は異なり、同等とは言えない。
3.× 採点には主観が入る。複数人での採点などの工夫が必要。
4.× 項目を増やすほど正しくなる保証はなく、判断が鈍ることもある。
ここだけは覚えよう
比較表は価値判断を見える化する道具 — 重みづけを変えれば結論も変わる。だから重みの合意が意思決定の核心。