PE2-B07公共・政治経済 対策問題

政治・経済A 現代日本の政治(2) 日本国憲法と基本的人権

表現の自由についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

憲法21条は集会・結社・言論・出版その他一切の表現の自由を保障し、検閲を禁止している

この問題のポイント

表現の自由の保障内容を問う問題。「21条=表現の自由・検閲の禁止・通信の秘密」という条文の構造と、その民主政治上の価値がわかれば解ける。

解説

憲法21条1項は、集会・結社・言論・出版その他一切の表現の自由を保障する。2項は「検閲は、これをしてはならない」と定め、あわせて通信の秘密を保障する。
表現の自由が手厚く保障されるのは、2つの価値をもつからである。第1に、個人が自己の人格を発展させる自己実現の価値。第2に、国民が自由に意見を交換し政治的意思決定に参加する自己統治の価値である。自由な言論がなければ選挙も世論形成も成り立たないため、表現の自由は民主政治の基盤そのものとされ、その規制は厳格な基準で審査される(二重の基準)。
検閲、すなわち行政権が表現物の内容を発表前に審査し発表を禁止することは、判例上、公共の福祉を理由としても許されない絶対的禁止と解されている。
もっとも表現の自由も無制限ではなく、他人の名誉やプライバシーを侵害する表現には、事後的な民事・刑事の責任が生じうる。

ひっかけポイント
検閲は例外を許さない絶対的禁止であり、「必要なら認められる」は誤り。通信の秘密は21条2項に明文があるので「保障されていない」も誤りである。

選択肢の確認

①「検閲は、公共の福祉のために必要であれば憲法上認められる」
誤り。
誤答理由: 検閲は21条2項で絶対的に禁止されており、公共の福祉を理由としても許されないと解されている。

②「表現の自由は、民主政治の運営とは関わりの薄い権利である」
誤り。
誤答理由: 表現の自由は国民が意見を交換し世論を形成するための基盤であり、民主政治に不可欠の権利として厳格に保護される。

③「通信の秘密は、憲法上保障されていない」
誤り。
誤答理由: 通信の秘密は21条2項後段に明文で保障されている。

④「憲法21条は集会・結社・言論・出版その他一切の表現の自由を保障し、検閲を禁止している」
正しい。
正解。憲法21条1項は集会・結社・言論・出版その他一切の表現の自由を保障し、2項で検閲の禁止と通信の秘密を定めている。

覚えるポイント

  • 21条=表現の自由、検閲の禁止、通信の秘密
  • 自己実現と自己統治の2つの価値をもつ
  • 検閲の禁止は絶対的、規制は厳格に審査

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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