PE6-024公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(2) 金融と財政

銀行が最初に1000万円の預金(本源的預金)を受け入れ、支払準備率が10%であるとき、銀行システム全体で新たに信用創造によって創り出される預金額は理論上最大でいくらか。

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正解: 3

正解

9000万円

この問題のポイント

信用創造の計算問題。「預金総額=本源的預金÷支払準備率」「信用創造額=預金総額−本源的預金」という公式を使えるかが問われる。

解説

信用創造とは、銀行が預金の受入れと貸出しを繰り返すことで、最初の預金の何倍もの預金通貨を作り出す仕組みである。
銀行は預金の一部(支払準備率の分)だけを手元に残し、残りを貸し出す。貸し出されたお金は取引を経て再び銀行に預金され、その一部がまた貸し出される。この連鎖の結果、預金は雪だるま式に増えていく。
計算は次の手順で行う。

  • 預金総額=本源的預金÷支払準備率 = 1000万円÷0.1 = 1億円
  • 信用創造額(新たに創られた預金)=預金総額−本源的預金 = 1億円−1000万円 = 9000万円
    設問が「預金総額」を問うのか「新たに創造された額」を問うのかで答えが変わる点に最大の注意が必要である。
    支払準備率が低いほど貸出しに回せる割合が増えるので、信用創造の規模は大きくなる。

ひっかけポイント
「預金総額1億円」と「信用創造額9000万円」の取り違えが最頻出のひっかけ。問題文の問い方を必ず確認する。

選択肢の確認

①「1000万円」
誤り。
1000万円は最初の本源的預金の額であり、信用創造によって新たに生み出される額ではない。

②「100万円」
誤り。
100万円は最初の預金に対する支払準備金(1000万円×10%)であり、信用創造額ではない。

③「9000万円」
正しい。
正解。預金総額は本源的預金1000万円÷準備率0.1=1億円となり、新たに信用創造された預金額はそこから本源的預金を引いた9000万円である。

④「1億円」
誤り。
1億円は信用創造後の預金総額であり、設問が問う「新たに創り出される預金額」は本源的預金を差し引いた9000万円である。

覚えるポイント

  • 預金総額=本源的預金÷支払準備率
  • 信用創造額=預金総額−本源的預金
  • 準備率が低いほど信用創造は大きい

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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