RS3-015|歴史総合・世界史探究 対策問題
下関条約(1895年)で日本が清から獲得したが、三国干渉により返還した領土はどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
遼東半島
この問題のポイント
三国干渉で返還した領土=遼東半島を問う。下関条約の獲得領土のうち、返したのは遼東半島だけという区別が核心。
解説
日清戦争(1894〜95年)に勝利した日本は、1895年4月の下関条約で、清に朝鮮の独立承認、遼東半島・台湾・澎湖諸島の割譲、賠償金2億両(当時の日本円で約3億1000万円)を認めさせた。
しかし調印の直後、満州方面への進出を狙うロシアがフランス・ドイツを誘い、遼東半島を清に返還するよう勧告してきた。これが三国干渉である。三国に対抗する軍事力を持たない日本は勧告を受け入れ、報償金と引き換えに遼東半島を返還した。
国民の間では「臥薪嘗胆」を合言葉に、ロシアへの敵意が高まった。しかも1898年にはロシア自身が遼東半島南部の旅順・大連を租借したため、日露の対立は決定的となり、日露戦争(1904年)への道が開かれていく。返還したのは遼東半島のみで、台湾・澎湖諸島は日本領のままである点に注意。
ひっかけポイント
台湾・澎湖諸島まで返還したと誤解させる選択肢に注意。返還は遼東半島だけ。山東半島はドイツの進出地で、下関条約とは無関係。
選択肢の確認
①「山東半島」
❌ 誤り。
山東半島は下関条約で日本へ割譲された領土ではない。日本が山東権益を獲得する問題は第一次世界大戦期と関係する。
②「遼東半島」
✅ 正しい。
下関条約で清から遼東半島を得たが、ロシア・ドイツ・フランスの三国干渉を受けて返還した。日本国内の対露感情悪化につながった。
③「台湾」
❌ 誤り。
台湾は下関条約で日本領となり、三国干渉で返還していない。1945年の日本敗戦まで植民地支配が続いた。
④「澎湖諸島」
❌ 誤り。
澎湖諸島も台湾とともに日本へ割譲され、三国干渉の返還対象ではなかった。返還したのは遼東半島である。
覚えるポイント
- 下関条約(1895年)で遼東半島・台湾・澎湖諸島を獲得
- 三国干渉(露・仏・独)で遼東半島のみ返還
- 臥薪嘗胆→ロシアの旅順・大連租借→日露戦争へ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。