WT4-A24|歴史総合・世界史探究 対策問題
20世紀初頭のヨーロッパで形成された三国協商の組合せとして正しいものはどれか。
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正解: 2
正解
イギリス・フランス・ロシア
この問題のポイント
三国協商の構成国を問う問題。「英・仏・露」を三国同盟(独・墺・伊)と入れ替えずに答えられるか、および成立の3段階を押さえているかがポイント。
解説
19世紀末のヨーロッパでは、ビスマルク退陣後のドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が「世界政策」を掲げ、ベルリン・ビザンティウム・バグダードを結ぶ3B政策や大海軍の建設(建艦競争)を進めて、イギリスとの対立を深めていた。
このドイツの脅威に対抗して、3つの二国間協定が積み重なった。
- 露仏同盟(1894年): ビスマルク外交で孤立していたフランスとロシアが接近
- 英仏協商(1904年): エジプト(英)とモロッコ(仏)の優越権を相互承認
- 英露協商(1907年): イランなどでの勢力範囲を調整
この3つで完成したのが、イギリス・フランス・ロシアの三国協商である。イギリスがそれまでの孤立政策(光栄ある孤立)を捨てた点も重要で、その先駆けが日英同盟(1902年)だった。
一方ドイツは、オーストリア・イタリアと三国同盟(1882年)を結んでいた。こうして二大陣営が対峙し、バルカン危機を経て第一次世界大戦へ向かう。なおイタリアは「未回収のイタリア」をめぐる対墺不満から、大戦では協商側で参戦した。
ひっかけポイント
三国協商(英仏露)と三国同盟(独墺伊)の構成国の入れ替えが最頻出の基本問題。三国同盟の一員イタリアが大戦で協商側に寝返る点も、正誤判定でよく使われる。
選択肢の確認
①「フランス・スペイン・ポルトガル」
❌ 誤り。
スペインとポルトガルはこの二大陣営のどちらの中核でもなく、三国協商の構成国はイギリス・フランス・ロシアである。
②「イギリス・フランス・ロシア」
✅ 正しい。
正解。露仏同盟・英仏協商・英露協商を通じて、イギリス・フランス・ロシアの三国協商が1907年までに成立した。
③「ドイツ・オーストリア・イタリア」
❌ 誤り。
ドイツ・オーストリア・イタリアの組合せは1882年成立の三国同盟であり、協商と対峙した陣営である。
④「イギリス・ドイツ・日本」
❌ 誤り。
イギリスはドイツと建艦競争で対立しており同盟していない。日英同盟は1902年に結ばれた英日の二国間同盟である。
覚えるポイント
- 三国協商=英・仏・露(露仏同盟1894年+英仏協商1904年+英露協商1907年)
- 三国同盟=独・墺・伊(1882年)
- イタリアは第一次大戦で未回収のイタリアを求め協商側で参戦
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。