WT4-A06|歴史総合・世界史探究 対策問題
アヘン戦争前の19世紀初め、イギリスが中国・インドとの間で行った三角貿易の構図として正しいものはどれか。
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正解: 2
正解
イギリスへ茶、インドへ綿製品、中国へインド産アヘンが流れた
この問題のポイント
アヘン戦争前のアジア三角貿易の構図を問う問題。「英へ茶・印へ綿製品・清へアヘン」という3辺の品目と銀の流れを図でイメージできれば解ける。
解説
18世紀後半のイギリスでは茶を飲む習慣が定着し、中国(清)からの茶の輸入が急増した。ところが清は貿易を広州1港に限り、イギリスの工業製品はほとんど売れなかったため、支払いのための銀が一方的に中国へ流出し続けた。
この赤字を解消するためにイギリスが作り上げたのが三角貿易である。
- イギリス → インドへ: 機械製の綿製品を輸出
- インド → 中国へ: インド産のアヘンを密輸
- 中国 → イギリスへ: 茶を輸出
アヘンは麻薬であり清は輸入を禁じていたが、密貿易は拡大し続けた。19世紀に入ると銀の流れは逆転し、今度は中国から銀が大量に流出した。銀高で実質的な増税となり、アヘン中毒者の増加とあわせて清の社会は深刻な打撃を受けた。
清は林則徐を広州へ派遣してアヘンを没収・廃棄させたが、イギリスはこれを口実に1840年、アヘン戦争を起こすのである。
ひっかけポイント
3辺の品目(茶・綿製品・アヘン)の行き先の入れ替えが定番の引っかけ。大西洋三角貿易(武器・奴隷・砂糖)との混同にも注意。銀の流れが「中国へ流入→中国から流出」へ逆転する点も問われる。
選択肢の確認
①「この貿易に茶は含まれなかった」
❌ 誤り。
中国茶のイギリスへの輸出はこの貿易の出発点であり、茶が含まれないという説明は成り立たない。
②「イギリスへ茶、インドへ綿製品、中国へインド産アヘンが流れた」
✅ 正しい。
イギリスは中国茶の輸入超過による銀流出を補うため、インド産アヘンを中国へ、中国の茶をイギリスへ、イギリスの綿製品をインドへ流す三角貿易を作った。
③「中国へ茶、インドへアヘン、イギリスへ綿製品が流れた」
❌ 誤り。
品目と行き先が入れ替わっている。茶は中国からイギリスへ、アヘンはインドから中国へ、綿製品はイギリスからインドへ流れた。
④「三角貿易は大西洋でのみ行われた」
❌ 誤り。
大西洋の三角貿易とは別に、アジアでもイギリス・インド・中国を結ぶ三角貿易が行われた。
覚えるポイント
- 三角貿易: 英へ茶、印へ綿製品、清へインド産アヘン
- アヘン密輸で銀の流れが逆転、中国から銀が流出
- 林則徐のアヘン取り締まり→1840年アヘン戦争
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。