WT7-W22|歴史総合・世界史探究 対策問題
大戦後のヨーロッパで生じた人の移動について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
国境変更に伴い、ドイツ系住民の追放など大規模な住民の強制移動が起こった
この問題のポイント
戦後ヨーロッパの人の移動を問う問題。国境変更に伴うドイツ系住民の追放など大規模な強制移動が答え。
解説
第二次世界大戦の終結は、ヨーロッパの人々にとって苦難の終わりを意味しなかった。
戦後、ポーランドの国境が大きく西へ移動し(東はソ連へ割譲、西はオーデル・ナイセ線までドイツ領を獲得)、チェコスロヴァキアなどでも国境と民族の関係が再編された。
これに伴い、東欧各地に住んでいたドイツ系住民1000万人以上が追放され、ポーランド人・ウクライナ人などの移動も含め、ヨーロッパ史上最大級の強制移住が起こった。移動の途上で多数が命を落とした。
大量の難民の発生は国際社会の課題となり、のちの**国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)**の設立につながる。難民という現代的課題の起源として、世界史探究らしい問われ方をする論点である。
ひっかけポイント
「移動はすべて自発的」「軍人だけ」は誤りで、住民の強制的な追放だった点が核心。オーデル・ナイセ線は地図問題で問われる。
選択肢の確認
①「移動はすべて自発的なものだった」
❌ 誤り。
追放や強制移住が中心であり、自発的な移動とはいえない。
②「移動したのは軍人だけだった」
❌ 誤り。
移動したのは女性や子どもを含む一般の住民であり、軍人に限られない。
③「国境変更に伴い、ドイツ系住民の追放など大規模な住民の強制移動が起こった」
✅ 正しい。
オーデル・ナイセ線などの戦後の国境変更に伴い、東欧各地から1000万人以上のドイツ系住民が追放されるなど、大規模な住民の強制移動が起こった。
④「人の移動はまったく起こらなかった」
❌ 誤り。
国境変更と追放によりヨーロッパ史上最大級の住民移動が生じており、移動が起こらなかったのではない。
覚えるポイント
- 戦後の国境変更でドイツ系住民1000万人以上が追放
- ポーランド西部国境はオーデル・ナイセ線に
- 難民問題がUNHCR設立につながる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。