WT2-B11|歴史総合・世界史探究 対策問題
ゲルマン人の大移動のきっかけとなった出来事はどれか。
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正解: 3
正解
フン人の西進
この問題のポイント
ゲルマン人の大移動のきっかけを問う問題。「フン人の西進(375年)→西ゴート人の移動開始」という因果で解ける。
解説
ゲルマン人はバルト海沿岸を原住地とし、ローマ帝国の北方で農耕や牧畜を営んでいた。人口増加により、一部は傭兵や小作人として平和的に帝国内へ移住していた。
状況を一変させたのが、4世紀後半のアジア系遊牧民フン人の西進である。フン人が黒海北岸の東ゴート人を征服すると、隣接する西ゴート人は圧迫を逃れるため、375年にドナウ川を越えてローマ帝国領内への移動を開始した。これがゲルマン人の大移動の始まりである。
以後約200年、諸部族が次々と移動し、帝国内にヴァンダル・ブルグンド・フランクなどの王国を建てた。フン人もアッティラ王のもとで大帝国を築いたが、451年のカタラウヌムの戦いで敗れて崩壊した。
混乱の中で476年、ゲルマン人傭兵隊長オドアケルが皇帝を廃位し、西ローマ帝国は滅亡した。ローマとゲルマンの融合から中世ヨーロッパ世界が形成されていく。
ひっかけポイント
十字軍・ノルマン人・モンゴル軍はいずれも後世の出来事で、時代の入れ替えに注意。フン人と匈奴を同一とする断定は教科書も避けており、断定選択肢の材料にされる。
選択肢の確認
①「ノルマン人の南下」
❌ 誤り。
ノルマン人の南下は8〜11世紀の第二次民族移動と呼ばれる動きで、4世紀のゲルマン人の大移動とは別である。
②「モンゴル軍の侵入」
❌ 誤り。
モンゴル軍がヨーロッパへ侵入するのは13世紀で、ゲルマン人の大移動とは時期がまったく異なる。
③「フン人の西進」
✅ 正しい。
4世紀後半にフン人が西進して東ゴート人を征服すると、圧迫された西ゴート人が375年にドナウ川を越えてローマ領内へ移動を始めた。
④「十字軍の遠征」
❌ 誤り。
十字軍の遠征は11世紀末から始まったもので、ゲルマン人の大移動より700年あとの出来事である。
覚えるポイント
- 375年フン人の圧迫で西ゴート人が移動開始
- 476年オドアケルにより西ローマ帝国滅亡
- フン人の王アッティラはカタラウヌムの戦い(451年)で敗北
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。