RN4-011公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(3) キリスト教とイスラーム

アウグスティヌスの徳についての考え方の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

ギリシア以来の四元徳の上に信仰・希望・愛の三元徳を置き、神への愛を最高の徳とした

この問題のポイント

ギリシアの四元徳とキリスト教の三元徳の関係づけを問う問題。アウグスティヌスが両者をどう位置づけたかがカギ。

解説

ギリシア哲学では、プラトン以来、知恵・勇気・節制・正義四元徳が人間の主要な徳とされてきた。
アウグスティヌスは、この古代の徳の伝統を受け継ぎつつ、パウロの説いた信仰・希望・愛三元徳をその上位に置いた。四元徳が人間の力で身につける徳であるのに対し、三元徳は神から恵みとして与えられる徳であり、なかでも神へのが最高の徳とされる。
彼にとって、真の幸福とは神を愛し神のうちに安らうことであり、四元徳もまた神への愛に方向づけられてはじめて真の徳となる。『告白』冒頭の「あなた(神)のうちに憩うまで、わたしたちの心は安らぎを得ない」(要旨)という言葉は、この思想をよく示している。
このようにアウグスティヌスは、ギリシア哲学とキリスト教信仰を総合し、中世思想の土台を築いた。

ひっかけポイント
三元徳と四元徳のどちらかを全否定したという説明は誤り。四元徳の上に三元徳を置いて統合したのがアウグスティヌスの立場である。

選択肢の確認

①「無為自然に生きることが最高の徳であり、人為的な徳目はすべて否定されるべきだとした」
誤り。
誤答理由: 無為自然は中国の老荘思想の言葉である。アウグスティヌスは徳の伝統を否定せず、神への愛によって方向づけた。

②「ギリシア以来の四元徳の上に信仰・希望・愛の三元徳を置き、神への愛を最高の徳とした」
正しい。
正解。アウグスティヌスはギリシア以来の四元徳の上に信仰・希望・愛の三元徳を置き、神への愛を最高の徳としてギリシア哲学とキリスト教を総合した。

③「三元徳は迷信にすぎないとして退け、知恵・勇気・節制・正義のみを徳と認めた」
誤り。
誤答理由: 三元徳を迷信として退けたのではなく、逆に神から与えられる三元徳を人間的な四元徳の上位に位置づけた。

④「徳は快楽を最大化する手段にすぎず、それ自体に価値はないとした」
誤り。
誤答理由: 徳を快楽の手段とみるのは快楽主義的な発想であり、神への愛を最高の徳とするアウグスティヌスの立場とはまったく異なる。

覚えるポイント

  • 四元徳(知恵・勇気・節制・正義)の上に三元徳を配置
  • 最高の徳は神への愛
  • ギリシア哲学とキリスト教を総合し中世思想の基礎に

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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